
「山本栞路さん、21歳で白血病で亡くなったチェリスト。亡くなったあと千葉大学病院に防音室ができた。」というニュースを見て。彼の人生と、闘病と、病院に言語化ではないコミュニケーションを大切にしたい人が大切にできる場所ができて感動しました。 🎵「チェロの言葉」 **1番 まだ 名前も知らない頃 声の出し方もわからない頃 小さな腕で抱いたのは 母音も子音もない あたたかな木 日本語か 夢か 迷う間もなく 君はもう 弦で話していた **Aメロ 泣く代わりに 響かせ 笑う代わりに 震わせ 世界に教わるより先に 世界へ話しかけてた **サビ 日本語を覚える前から チェロは君の言葉だった 考えるより 自然に 心が音になっていく 説明はいらない 翻訳もいらない 君にとって生きることは チェロの言葉を話すこと **2番 賞の数も 国境も ただの通過点で 「上手だね」より 「聞いてほしい」が先にあった でも白い部屋に 音は置いていけなくて 言葉だけが 残されて 君は 黙って耐えていた **Bメロ 楽譜は読めるのに 声は出せない 頭の中で 音だけが叫んでる **サビ 日本語で 大丈夫?と 聞かれるたび思ってた 本当は 別の言葉で 「生きてるよ」と言いたかった チェロがあれば 伝えられた 痛みも 願いも そのままの形で **ブリッジ 「少しでいい 変わらない時間を」 それは 我がままじゃなく 言葉を取り戻す願い **サビ(静かに) チェロを弾く少年は もうここにはいないけど チェロで話す心は 今日も 誰かを支えてる **アウトロ 日本語じゃなくてもいい 音で生きていい 君が残した 場所で また 言葉が生まれてる **1番 三歳の小さな手で 世界に触れた 木のぬくもり 言葉よりも先に 君は音で話してた 賞の名前より 拍手より 弦が震える理由を 君は知っていた **2番 白い天井 時が止まる 持っていけない 君の声 楽譜のページだけが 静かに鳴り続けてる 弾けるのに 弾けない その痛みは 誰にも聞こえない 音のない世界 **サビ それでも君は言った 「少しでいい いつもと同じ時間を」 音楽じゃなくても 自分でいられる場所を 誰かが誰かを 気にしなくていいように 君は最後に 未来を残した **3番 「お父さん お母さんの子でよかった」 その一言が 世界でいちばん 深く 響いた ありがとう 来てくれて ありがとう 生きてくれて 別れの中に 願いを置いて **サビ(繰り返し) 小さな部屋に 灯る光 三畳ほどの やさしい空 誰かがまた 前を向くために 会話も 歌も 涙さえも 閉じ込めないで 響かせる場所 **アウトロ 全国のどこかで 今日も扉が開く 君がくれた “音のある未来” チェロはもう 鳴らなくても 君の音は 消えていない

