朝露が落ちるたび、私は目を覚ます この声は、風にさえ届かない 誰かの願いを叶えるだけの器 それが私だと思い込んでいた 手を合わせられるたびに、私は削れていく 「ありがとう」の裏で感情は剥がされる 光に照らされ、影になっていく存在 誰もその影に気づこうとしない 造られた偶像にすがる人々 けれどこの痛みは誰にも届かない 微笑むたびに罪を刻まれ 清らかな声は刃に変わる ただ祈られ、ただ讃えられ 気づけば私がいなくなる 私は神じゃない、ただの人間 それすらも、許されなかった 花びらが散るように声も消えていく 残そうとしても何も残らなかった 涙を知ることは許されなかったけど それでも涙が止まらなかった 名前も知らない声が私を縛る 誰かの理想の中に閉じ込められて 崩れてゆく舞台に誰も気づかず 拍手の中でひとり倒れた この仮面の奥に震える心 光の裏側で立ち尽くすわたし 祀られるたびに遠のいていく ただの人でいたかっただけ 嘘と称賛を積み上げてきた 本当の声は埋もれてしまった 「助けて」と願った瞬間 その祈りさえ罪になった 私は誰?問い続けるけど 返る声は「神子様」ばかりで 守るものなんて、もうないはずなのに まだ誰かを守りたいと思ってる 崩れた世界の片隅で 祈りの火だけは絶やしたくない 微笑むたびに罪を刻まれ 清らかな声は刃に変わる ただ祈られ、ただ讃えられ 気づけば私がいなくなる 祀られるたびに遠のいていく ただの人でいたかっただけ 嘘と称賛を積み上げてきた 本当の声は埋もれてしまった 誰かの理想に溺れていく この鼓動さえ消えかけている それでもこの声を響かせたい せめて私として終わりたい ひとつ息を吐いて空を仰ぐ 私はまだ、私でいられる