[Intro] 飾らない 残さない でも捨てない それだけで今日が終わる [Verse 1] シンクに水の音 コップ一個分の朝 返事のない部屋で ひとりの手順をなぞる スマホの明かりが白すぎて 顔が少し他人に見える 既読も通知もなくて 静けさだけが正確 テーブルの端に 小さな花瓶 買ったまま置いた まだ何も挿してない [Pre-Chorus 1] 「平気」って言葉だけが 先に口に出る 泣き方は忘れて くらしだけが残って [Chorus] ドライフラワーじゃない きれいに終わったふりはしない 枯れてもいいから 生きたままを置いておく あなたの名前は呼ばない 焦がれることに嘘はつかない かわいた記憶を けずれた爪がなぞってく [Verse 2] 洗濯物の匂い 少しだけ甘くて 誰のものでもない服が 風に揺れて 戻ってくる コンビニの袋 冷えたお茶 レジの人の「ありがとうございます」 それが今日の会話 帰り道 イヤホンの中で 知らない誰かが恋を歌う 私は音量を一つ下げて 信号を待つ [Pre-Chorus 2] 忘れたくないわけじゃない 戻りたいわけでもない ただ ふいに 胸が勝手に振り向くだけ [Chorus] ドライフラワーじゃない 思い出を飾りにはしない 色が落ちても 触れた温度は残ってる 「好きだった」と云うほど この声は軽いものじゃない 言葉にしないまま 今日も明後日を見てる [Bridge] 花を買った 自分のために 切り花の水を替える手が 少しだけ上手になった 枯れるのが怖くて 最初は見ないふりをして それでも毎日 同じ時間に水を足す 誰も見ていないのに 私は続けてる 続けてることだけが たまに私を救う [Final Chorus] ドライフラワーじゃない きれいに終わったふりはしない 枯れてもいいから 生きたままを置いておく 湿る悲鳴を飲み込んで 私はまだここにいる 涙が出なくても 息ができるなら それでいい [Outro] 花瓶の水が光る 明日の分だけ白い 私は今日も ひとりで生きる それを 愛とは呼ばない [End]