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白銀の霧

V5.5

[Verse 1] 魂の闇夜を さまよう 意識は薄れ 夢と現の狭間 まどろみは深く私 を捕らえ 思考の鎖も今や 錆びついた 冷えた指先  虚空をなぞり 途切れた祈り を繰り返す 沈黙ばかり 満ちる部屋で 私は静かに朽ちてゆく [Pre-Chorus] 微睡みのベール が 世界を覆う 鈍く 脈打つ鼓動さえ 遠ざかって ゆくの [Chorus] ああ夜明けの淵に 沈む このまどろみは甘き 死の口づけ 抗う力もなくただ 堕ちていく 夜明けの淵で私は 消えゆく 白銀の霧が 喉を塞ぎ 曖昧な痛みだけ 残して 壊れた翼を 抱きしめながら 私は眠りへ溺れてゆく [Verse 2] 瞼の裏には げんえいが踊る 遠い 記憶が囁きかけるの 重い身体は石のように 動かず 時の流れも 止まったようだわ 褪せた肖像  軋む回廊 誰かの 残響が闇に滲む 欠けた月だけ 窓辺に揺れて 終わらぬ夢を 見下ろしている [Pre-Chorus 2] 眠りの ゆりかごに 深く沈めば 現実は遠い泡沫 もう届かない [Bridge] 光よ届け この深淵に 私を目覚めさせてくれるかしら それともこのまま 永遠の 静寂へと 溶けてしまうの 揺れる燭台  灰銀の月 崩れた祈りが胸を 這う 醒めぬ微熱に 侵されたまま 私は眠りの王座へ 堕ちる [Final Chorus] ああ夜明けの淵に 沈む 鈍色の空が 終焉を歌う 閉ざされた羽根はもう 開けない まどろみの棺で 夢を喰むの ああ薄明(はくめい)の鐘が 響く それは救済か 滅びの福音(ふくいん)か 硝子の意志は 音もなく砕け 私は静かに夜へ還る [Outro] しらむ空さえ 遠ざかって 微かな鼓動は霧に 紛れる 世界は今日も廻り続ける のに 私だけが時の底へ 沈む そして最後に 残ったのは 甘く冷たい  眠りの残響だけ