孤独なぬくもりの匠 The Lonely Master of Warmth [Verse 1] ヨシはぬくもりの匠だった。 そばには一匹のハスキーが暮らしていた。 忠実なその犬が残していく 銀色の毛を、一本残らず集めた。 それを小さなおもちゃに変えた。 柔らかく輝く、小さなハスキーたち。 あたたかくて、やさしくて、愛に満ちた 子どもたちは夜まで抱きしめていた。 [Chorus] 孤独な、ぬくもりの匠。 その胸には、昇る太陽がひとつ。 孤独な、ぬくもりの匠。 ヨシ……ヨシ…… ヨシ…… [Verse 2] ハスキーは主人を心から慕っていた。 そして、もうひとつのものを作る夢を見ていた―― ヨシの小さな分身を、 女の人の姿で。 声の響きや、 家の香り、海の息吹、 家の中をそっと通り抜ける風、 そして、彼女が見るであろう 物思いにふける、少し斜めの瞳。 けれどハスキーは、分身を作る匠ではなかった。 技も、魔法の術も知らなかった。 ただヨシの手に鼻先をそっと寄せ、 星空の下へ連れ出した。 [Chorus] 孤独な、ぬくもりの匠。 その胸には、昇る太陽がひとつ。 孤独な、ぬくもりの匠。 ヨシ……ヨシ…… ヨシ…… [Verse 3] 「友よ、僕をどこへ連れていくんだい?」 ヨシは通りを歩きながら笑った。 ハスキーはひと言も答えなかった。 秘密の計画は、まだそのまま。 彼は――彼女を探していた。 そして夕暮れの光の中に、 彼女は立っていた。 まるで夕日そのものが 彼女を輝かせているようだった。 風の中で揺れるその外套は、 飛び去っていく鳥の翼のようだった。 [Bridge] 孤独な、ぬくもりの匠は まっすぐ彼女のもとへ歩いていった―― それはハスキーが願った通り、 すべて計画した通りだった。 そしてハスキーは感じた。 リードを伝って、 小さな鼓動がそっと震えるのを。 たったひとつの触れ合い。 言葉のない合図。 ヨシは、もうひとりではなかった。 [Final Chorus] 孤独な、ぬくもりの匠。 昇る太陽は、ついに居場所を見つけた。 孤独な、ぬくもりの匠。 ヨシ……ヨシ…… ヨシ…… [Outro] 彼女のやさしい顔に浮かぶ月明かりを、 消えゆく金色の光がそっと撫でていた。 そして一年後、ゆりかごの中で、 小さな分身がその夜、眠っていた。 ヨシと彼女の、小さな分身…… そしてハスキーは知っていた―― 自分の最高傑作が、完成したのだと