
影のない島で 気配だけが揺れ 足元の草が 静かにざわめく 見えない何かが こちらを探して 息をひそめても 鼓動が響いてる ゆらぐ空気ごと 引き寄せられて 小さなものへと 変えられていく 広がる緑の輪で 距離をとりつつ 食らいに来る影を 地へ潜り込んでかわす 落ちる十字の炎が 地を走り抜けて 走り出す足音が 道を広げていく 残る炎を抱き 白さを切り払えば 開けゆく先に 次の影が揺れる 噴き上がる風へと 身をあずければ 白い幕の外へ 跳ね上がっていく 広がった空には 帰る道があり たどり着く先で 光が呼んでいる 風が遠く消えて 静けさが満ちて 白い島の上に ひとすじの光 跳ねた軌跡だけが 空に残りつつ 霧を越えた先で 道が続いていく

