[Verse 1] 一夜目には 月の端 銀の欠片を ひとつまみ 二夜目には 月明かり 屋根に零れた ひとしずく 三夜目には 雲に乗り 昨日よりも 近付いて 欠けた月を 見上げても 誰も不思議に 思わない [Chorus] だから さぁ 今日は月を貰うよ 指に絡めて 手繰り寄せ 誰にも見つからないうちに 大きな袋へ 詰め込もう 満ちては欠ける 月ならば 少しくらいは 構わない 明日の夜も 昇るでしょう だから今夜は 月をひとつ [Verse 1-2] 四夜目には 街の灯が いつもより早く 灯り出す 五夜目には 帰る人 暗い夜道を 急ぎ足 六夜目には 残る月 爪の先ほど 細くなる 「月を返せ」と 誰か言う 「夜が怖い」と 誰か言う 見上げる空には あとわずか [Chorus] だから さぁ 今日は月を貰うよ 指に絡めて 手繰り寄せ 誰かが見上げているけれど 大きな袋へ 詰め込もう 灯りを増やす 街の中 空に怯える 人がいる 明日の夜は どうでしょう だから今夜も 月をひとつ [Bridge] 七夜目には あとひとつ 空には細い 月の舟 今宵もそっと 手繰り寄せ 街から幾つも 声がする 月を返せ 夜を照らせ 何も見えぬと 声がする ふと手を止めて 空を見れば 月より遥か 遠い場所 今まで見えない物を見る [Final Chorus] だから さぁ 今日は月を貰うよ 指に絡めて 手繰り寄せ 最後のひとつを 閉じ込めて 夜から光が 消えてゆく 代わりに灯る新たな光 邪魔な月の裏っかわには こんなに素敵な 星の河 だから今夜で 月はおしまい


