
帰り道 街灯が 伸ばす影だけがついてくる 今日のこと 思い返すたび 胸の奥が そっと沈む 言えないまま抱えた 言葉の重さに足が止まる 吐いた息が 白く揺れて 夜へ溶けていく ポケットの中で 震えた光が手を照らす 開いた画面に 短い文字が浮かぶ 「大丈夫? 無理してない?」 たったそれだけなのに 胸の奥の結び目が 静かにほどけていく ひとりじゃないって そんな小さな灯りが どうしてこんなに 世界をあたためるんだろう 深い夜でも あなたの言葉が残って もう少しだけ 前を向ける気がしている 抱えたまま歩いた 長い夜もあったけれど あなたの声が そっと背中を照らしてくれる 大きな光じゃなくていい この小さな灯りでいい また歩き出せる そんな気がしているんだ

