
【序|祝詞・囁き】 あめつちの あはひに立ちて われは詠む 名を持たぬ 夜の神を ⸻ 【一番】 つくよみの 神 影さやけく 剣もて 闇を量(はか)り 秩(のり)を定む 陽は騒ぎ 陰は黙す まじなひは 血にあらず 息に宿れり ⸻ 【前歌(呪|プレコーラス)】 清(きよ)きとは 斬ることにあらず 乱れたる 時を 正すこと ⸻ 【歌(サビ|詠唱)】 月よ 詠め われが名を 罪と祈りの あはひにて 照らすなかれ 裁くなかれ ただ 夜の秤(はかり)として 在れ ⸻ 【二番】 黄泉(よみ)に近き 影を踏み 人はみな 善と悪の 衣を替ふ 陰陽(をんやう)の 筆を執り 生(あれ)も死(な)きも ひとしきに 符(しるし)を結ぶ ⸻ 【中歌(ブリッジ|低声・呪)】 あな つくよみ 血を好まず 光を憎まず ただ 狂ひたる 世の 静脈を 撫づ ⸻ 【返し歌(ラスサビ)】 月よ 詠め この世を 嘘も誠も 隔てなく 満ちるなかれ 欠くるなかれ 夜を 夜のまま 守り給へ ⸻ 【結び|祝詞】 あめのよ つくよみの みこと われ 名を棄て 詠(うた)となりて ここに仕へまつる

