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白い野を、きみと 〜Side B〜

[Intro] 細(ほそ)い弦(げん)が 朝(あさ)をほどく 銀(ぎん)の丘(おか)に 靴音(くつおと)ひとつ マフラーの端(はし)を 結(むす)び直(なお)して まだ眠(ねむ)る空(そら)へ 合図(あいず)を投(な)げた [Verse 1] 先頭(せんとう)のきみが 振(ふ)り向(む)き笑(わら)う 赤(あか)い耳飾(みみかざ)り 雪(ゆき)をはじいた 後(うし)ろのふたりは 手袋(てぶくろ)をぶつけ 昨日(きのう)の喧嘩(けんか)を まだ引(ひ)きずってる 凍(こお)った小川(おがわ)を 一列(いちれつ)で越(こ)えて ポケットの飴(あめ)を 四(よっ)つに分(わ)けた 甘(あま)さが足(た)りないと 誰(だれ)かが言(い)って その声(こえ)だけで 少(すこ)し暖(あたた)かい [Pre-Chorus] 白(しろ)い息(いき)が 重(かさ)なって 消(き)える 離(はな)れないように 名前(なまえ)を呼(よ)んだ [Chorus] 走(はし)れ 走(はし)れ 白(しろ)い野(の)を きみと ほどけた髪(かみ)も 笑(わら)った声(こえ)も 全部(ぜんぶ) 朝(あさ)へ連(つ)れていけ 走(はし)れ 走(はし)れ 追(お)いつけなくても 振(ふ)り向(む)く影(かげ)が ひとつあるなら わたしはまだ 迷(まよ)わない [Verse 2] 坂(さか)の途中(とちゅう)で 靴紐(くつひも)が切(き)れて 膝(ひざ)についた雪(ゆき)が じわりと溶(と)けた 遠(とお)ざかる背中(せなか)を 見送(みおく)るしかなく 白(しろ)い地面(じめん)に わたしだけ余(あま)った 噛(か)んだ唇(くちびる)に 鉄(てつ)の味(あじ)がして 泣(な)くほどじゃないと 何度(なんど)も立(た)った そのとき丘(おか)の上(うえ) きみが手(て)を振(ふ)った 急(せ)かしもせずに ずっとそこにいた [Pre-Chorus] 細(ほそ)い肩(かた)が 朝焼(あさや)けに揺(ゆ)れる あの姿(すがた)だけで もう一度(いちど) 走(はし)れた [Chorus] 走(はし)れ 走(はし)れ 白(しろ)い野(の)を きみと 止(と)まりかけた音(おと) つないだ指(ゆび)で もう一度(いちど) 朝(あさ)へ連(つ)れていけ 走(はし)れ 走(はし)れ 間(ま)に合(あ)わなくても 待(ま)ってる影(かげ)が ひとつあるなら わたしはまた 追(お)いつける [Bridge] 次(つぎ)の丘(おか)で いちばん小(ちい)さな子(こ)が 雪(ゆき)へ倒(たお)れて 声(こえ)をなくした みんなは前(まえ)へ行(い)く わたしは足(あし)を止(と)める ここだよ ここにいるよ マフラーを半分(はんぶん) きみに巻(ま)く ここだよ 置(お)いていかない さっきのわたしを 忘(わす)れないから [Final Chorus] 走(はし)れ 走(はし)れ 白(しろ)い野(の)を きみと 転(ころ)んだ跡(あと)も 震(ふる)えた指(ゆび)も 全部(ぜんぶ) 朝(あさ)へ連(つ)れていけ 走(はし)れ 走(はし)れ 今度(こんど)はふたりで 遠(とお)くの影(かげ)が 手(て)を振(ふ)っている わたしたちは ひとりじゃない 走(はし)れ 走(はし)れ 白(しろ)い野(の)を きみと 弦(げん)が空(そら)へ 高(たか)く駆(か)け上(あ)がる 鼓動(こどう)とドラムが 重(かさ)なって 走(はし)れ 走(はし)れ 朝(あさ)がほどける 四(よっ)つの足跡(あしあと) ひとつに並(なら)び 帰(かえ)る場所(ばしょ)を つくっていく [Outro] 細(ほそ)い弦(げん)が 静(しず)かに残(のこ)り ポケットの飴(あめ)は ひとつだけ余(あま)る それを誰(だれ)にも 渡(わた)さないまま 次(つぎ)の坂(さか)まで 笑(わら)って走(はし)った