夜中の三時 モニターと向き合い ヘッドフォンから聴こえるのは 自分の作ったメロディー 何度も何度も 作っては消す 最高の曲が遠く 不確かな手応えだけ続く 誰も待ってない 誰も聞いてくれないこの音楽 ノートに溜まる 誰にも届くことのない言葉の星屑 印税なんていらないと 言い聞かせても 心の隅で 誰かの歓声と黄金を求めている ねぇ わたしの歌が たった一人の心さえ 震わせられないなら この衝動に 意味なんてあるの? 才能のある ふりをして 鍵をかける 誰の心にも残らないまま *終わりにしようか*って また眠りにつく 曖昧なままで 売れる曲とか 流行りのフレーズとか 頭の中で 計算できない自分が嫌い きっかけは ただ 剥き出しのこの感情を 受け止めて欲しかった それだけなのに 知り合いの「頑張ってるね」って の その一言が 優しく痛み じんわりとした毒のよう 評価はなく オファーもあるはずもない現実に いちばん 呼吸が苦しくなる ねぇ わたしの歌が たった一人の心さえ 震わせられないなら この衝動に 意味なんてあるの? 才能のある ふりをして 鍵をかける 誰の心にも残らないまま *終わりにしようか*って また眠りにつく 曖昧なままで でも 止められないのは きっと この葛藤そのものが 曲だから 不器用でも 惨めでも それでも 私を信じる私と 絞り出した才能の最後の火花 ねぇ わたしの歌が もし世界の隅っこで 誰かの孤独を温めたら その奇跡を 指でなぞってもいい? 才能なんて なくたって これから学ぶから きみが口ずさみ シェアする日まで また眠りつく 明日はもっといい曲が生まれるよ きっと


