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世界が裏返っても

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V5.5

タイトル:世界が裏返っても 作詞:ema.さん(@SbefKKyDN4MPNmw) 透明な朝を噛んだら 奥歯から夜がこぼれた 誰にも見つからないように 空へ埋めた 昨日の影が孵化して 知らない鳥になっている 翼の裏には 僕が選ばなかった季節 ひとつ ふたつ 数えるたびに 指が遠くなる 名前を呼ぼうとして 名前だけが 先に振り向いた 海を知らない舟が ずっと溺れている 沈めないことを 救いと呼びながら 世界の裏側で 誰かが静かに糸を切った 空が落ちる 花が逃げる 僕の輪郭だけが そこに残る どうして 失くしたものほど こんなに僕に似ているんだ 拾わなかった光ばかり いまも 足元を照らしている 時計の骨を折った夜 時間は少しだけ 優しくなった 昨日と明日の隙間から 白い魚が泳いでくる 口を開くたび 言えなかった言葉が 泡になって昇っていく 空なのに どうして こんなに深い 咲かなかった種を 土だけが覚えている 何者にもならなかった僕を 誰が 失敗と決めたんだろう 世界の裏側で またひとつ糸が切れた 海が浮かぶ 鳥が沈む 正しさだけが 取り残される それなら 間違えたままでいい 選ばなかった道まで 僕の人生だったなら この傷も 遠回りも 捨てなくていい 雨の中に雨が降る その中にも 小さな雨が降る 僕の中に僕がいて その奥で まだ知らない僕が ずっと 出口を描いている 出口なんて なかったのかもしれない だから 壁ごと連れていく 世界が裏返っても 僕は表を探さない 空を泳ぐ魚にも 沈んでいく鳥にも 名前はいらない 意味もいらない ただ ここにいたことだけ 消さないでくれ 選ばなかった未来たちが 遠くで静かに光っている 届かなくていい あれはきっと 僕がここまで歩いてきたことを 忘れないための 星ではない何かだ 透明な朝を吐き出した 夜はもう どこにもなかった それでも口の中には 少しだけ 暗闇の味がした #リリックガチャ