曇り空 曇り空 降るのか 降らぬのか 田んぼの水面に 狐がにらめっこ 朝から空が しれっと重い けれど雫わ 落ちてこない 風だけ少し 湿っていて 期待させるの やめてほしい 畦を歩けば 土が言う そろそろ水が 欲しいかも でも予報にわ 傘の影 狐の手元が 止まるのです 信じていいのか この雲を 信じていいのか この数字を 降るなら降って どんと降って 迷わせないで ほしいのです そろそろ一雨 大きいのが欲しい 空の桶ごと ひっくり返して ぱらぱらじゃなく しとしとじゃなく 田んぼが笑うほど 降っておくれ 曇り続きの 怪しい顔で 狐の判断 揺らさないで 降水確率 一桁ならば 水を入れるのです 迷わず入れるのです 十%なら まだ悩む 二十%なら 空を見る 三十%なら 畦で止まり 四十%なら 腕を組む けれど昨日も 降る顔して 結局なにも 降らなんだ そんな曇天 続くから 狐の心が ぬかるむのです 雲の機嫌わ 読めぬもの 予報の文字わ 揺れるもの けれど田んぼわ 待てぬもの 水の加減わ 勝負なのです そろそろ一雨 大きいのが欲しい 雷鳴なしで やさしく強く 土の奥まで 染みるくらいに 根っこがほっとするほど 降っておくれ 曇り続きの 思わせぶりで 狐の予定を 狂わせないで 一桁% そこまで低けりゃ 水を入れるのです 信じて入れるのです 空よ 降るなら今なのです 田よ もう少し待つのです 狐わ畦で 空を見上げ 蛇口の前で 決意する 外れたなら まあ仕方ない 当たったなら えらいのです 天気予報と 狐の勘 今日も静かに せめぎ合う そろそろ一雨 大きいのが欲しい 夏の前触れ 抱えて降って 雲の腹から ざあっと落ちて 水面にまるい輪を 咲かせておくれ 曇り続きの 怪しい日々に 狐わ今日も 畦を歩く 降水確率 一桁ならば 水を入れるのです 迷わず入れるのです 曇り空 曇り空 降るのか 降らぬのか 信じるのです 信じるのです 一桁%なら 入れるのです