たまたま猫に生まれ たまたまここに生まれ たまたまきみと出会い たまたまきみと暮らす ずっとずっと昔から ずっとずっとこの場所で たくさんの朝を迎えて たくさんの夜を見送って 同じ空を見上げながら 同じときを生きてきた 何も言わなくても ことばは届く 声に出さなくても こころは届く ぼくの背をなでる手が語る きみの手にしっぽで答える 日は昇り 花はほろほろほころびて 蝉はしゅわしゅわ木の梢 月はゆらゆら水の中 風が吹き 雲は走り ほら見て雪が舞いおどる たまたま猫に生まれ たまたまここに生まれ たまたまきみと出会い たまたまきみと暮らす ずっとずっとこれからも ずっとずっとこの場所で たくさんの朝を迎えて たくさんの夜を見送って 同じ空を見上げながら 同じときを生きてゆく
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