
テントの中では、突然男と残された姉妹は、ちょっと不安そうだった。 「あのー戦士様?」 「大丈夫、不安がらなくていい。僕は、すべてのじょせいの味方だよ。さあ座って。君達、好きな神はいるかい? いないならちょうどいい。今日から君達は僕の信者だ。僕は愛欲の神ガーベラ、僕を讃えるがいい。そうすれば、僕も君達に恩恵を与えよう」 ミカエルに入った男ガーベラは歌うように言っていた。 「ガーベラ様ってじょせいの神様では?」 大人のじょせいの方が聞いた。 「時々男にもなっているんだよ。どちらも一緒だ。肌の異常で困っているじょせいがいると、助けたくなる。さあ、僕を信じて。身を委ねて」 じょせい達は、何がなんやらわからなかったが、目の前にいる男が悪い男ではないということはわかった。じょせいのただれた顔を見ても気味悪そうにするわけでも、同情に目を細めることもしない。 こんな男は初めてである。 「さあ、僕の名前を呼ぶんだ」 「ガーベラ様、信じます。私はあなたの信者になります」 「私も、私もガーベラ様の信者になります」 姉に続いて妹も言った。 「良い子達だ。では、目を閉じて」 二人は椅子に座って目を閉じた。 十五分ほどして、テントから姉妹が出て来た。ゆりとムサカはもうここにはいない。じじょ達だけである。姉妹は先ほどとは変わってうれしそうな表情だった。大人のじょせいはまだ頭巾をかぶっていたが、肌はなんとキレイになっている。普通の顔になっていた。 「わっ」 「すごい!」 「今日は黙っててって言われました。皆さん、ありがとうございます。感謝します。本当に夢みたいです」 姉妹はじじょたちの両手を握りしめて、うれしそうに去って行った。。 姉妹はじじょたちの両手を握りしめて、うれしそうに去って行った。。 じじょ達が涙目でテントに入った。ミカエルはまだテントの中にいた。 「もしかして、男ガーベラ様ですか?」 「そうだよ。今日はご苦労様、僕からみんなに贈り物だ」 男ガーベラはその場にいたじじょ達に青い花を一輪ずつ渡していた。 「うれしい!」 「ありがとうございます!」 「僕の方がラーズよりいい男だよ?」 男ガーベラはラーズ好きじじょに言っていた。 「どうしよう。ゆらぐ~~~ガーベラ様も大好きです!」 テントの中は笑いで満ちていた。

