Intro] (Fingerpicked Acoustic Guitar & Cello) [Verse 1] 忍(しの)びという一族は 仕(つか)える主君(しゅくん)を 選ぶことすら叶わない その意向(いこう)に 背く者に待つのは 等しく与えられる滅びの道 [Verse 2] 選べぬ道の狭間で苦しむ長(おさ) その傍(かたわ)ら 一族の行く末を案(あん)じ 青年が血を吐(は)く思いで選びとるは 主君(しゅくん)への 従属(じゅうぞく)の道 [Pre-Chorus] されど 恋人は知っていた その道の先にも希望などないことを 苦渋(くじゅう)の決断の末(すえ) 彼女は自ら長(おさ)を 手にかけ ぬけにんとなる [Chorus] 夕闇に沈むふたつの影 追っ手として追いすがる青年 握るは滴(したた)る赤き剣(つるぎ) 愛しき恋人の胸 一突(ひとつ)きに 心(しん)の臓(ぞう)を穿(うが)つ [Verse 3] 一筋の涙を零(こぼ)し 誓いたてた日 ゆるぎなき約束を違(たが)えし者 暗闇に溶けてゆく赤きしずく つたい落ちる 闇夜の月に燃えゆく光 まなこに焼き付け消えゆく [Bridge] (Violin Solo & Heavy Acoustic Strumming) 孤独に身を落とし 迫り来る影 抜け落ちた恋人の末路(まつろ) 同郷(どうきょう)の 愛(いと)しき青年の刃(やいば)にて打ち落ちる 燻(くすぶ)る 命(いのち)の 灯火(ともしび) 愛する者の腕の中で しずかに握りしめた 剣(つるぎ)を放(はな)つ [Chorus] (Full Strings & Dramatic Build-up) 差し出された一族の従属(じゅうぞく) 血で贖(あがな)った 命脈(めいみゃく)も 時の流れの前に 虚(むな)しく消え去り 彼らは遅かれ早かれ 逃れえぬ滅びの道へと潰え去った [Outro] (Acoustic Guitar Soft Solo) ——あれから幾年月(いくとしつき) 歴史の闇に消えた一族の記憶は 風の噂となり 歌となり 哀しき恋の物語として形を変える 夕闇に佇むふたつの影の悲劇は 世代を超えて現代(いま)へと語り継がれ 暗闇に消えた赤き雫は 今も誰かの胸で 静かにともり続けている 共に生きた時代を 共にすごした日々を 共にすれ違った道は 語り継がれゆく


