[Intro] まだ まだ 灯りの前 [Verse 1] 足音だけが帰ってきて 部屋のすみで小さく止まる 脱ぎ忘れた影のそばに 夜が静かに座っている 窓の向こうの濡れた道路 誰かの暮らしが遠く光る 名前を持たない風だけが カーテンを少し揺らしていた [Pre-Chorus] 近くない でも遠くない 言葉にしたら 壊れそうで 呼ばないままの 君の名前が 喉の奥で 水になった [Chorus] 灯りの前で 君がにじむ 見えないままの輪郭で 触れないまま 確かめている 消えないように 消さないように 灯りの前で ぼくもほどける やさしい嘘の温度だけ まだ まだ このままでいい 朝になるまで 決めないでいる [Verse 2] 薄いガラスに月が沈んで 指先だけが冷えていく 開けなかった小さな窓に 言えなかったことが曇る 水に落ちた星のように 君の気配が揺れていた 拾えないほど綺麗だから そのまま夜に返してみた [Pre-Chorus 2] 確かでもなく 嘘でもなく 触れた気がして 触れていない 泣きたいほどに 静かな部屋で 息の音だけ 花みたいだった [Chorus] 灯りの前で 君がにじむ 影にもならない白さで 届かないまま 覚えている 忘れないように 忘れるように 灯りの前で ぼくは揺れる 言葉になる前の痛みで まだ まだ このままでいい 朝になるまで 決めないでいる [Bridge] ねえ この夜が 名前をなくしても ねえ その白さが どこかへ行っても ぼくの胸には 小さな川が 音も立てずに 流れている [Outro] まだ まだ 灯りの前 光になる前の 静けさで