ひらひらと舞う夜の火 ささやかなれど夢を見ていた 産み落とされた日から 僕は僕が嫌いだった なんて惨めな姿で生まれて来たんだ 自分で自分を呪うよ 足元見れば僕より 醜いお前がいるから 僕はまだマシなんだって思えた 可哀想で仕方ないよ 同じ形に生まれた お前はいつしか 光の中で その身に美しい羽を生やした 蝶々の羽を千切ったら 地を這うあの頃に戻るのかな 青空に飛び立つあなたを 羨む私は罪人ですか? 「始まりは平等、努力次第」と 謳い文句のように言うけれど あいつに羽が生えることは 生まれる前から決まってた どう頑張っても僕の背中には あの空へ向かう術なくて だから奪ってやるしかなかった… 蝶々の羽を奪っても 地を這う僕のまま変われずに 美しいものは壊れやすいと 静かな声がうるさくて 認められたいと思えば思うほど 息が苦しくなって走れない 君はやけに軽く飛ぶんだね あっという間に見えなくなった 蝶々の羽を千切ったら 地を這うあの頃に戻るのかな 青空に飛び立つあなたを 羨む私は罪人ですか? 夢と現実と表と裏はいつも曖昧で 君が僕で僕が君の世界もあったみたい 一つの世界が消えてく頃に次の世界が目覚めてく 枕元には片方の羽が落ちていた