
EPISODE 21: fly me to the star 宇宙船の修理と座標特定が完了する。ところがAIが告げる。「有人航行時、自律操縦は許可されていません」。少女は体力的に操縦できない。少年は言う。「操縦って、今から覚えられる?」 https://stargazer-official.com/ep21.html © STARGAZER Project OST : https://suno.com/playlist/c3f08233-bbb7-4c22-ae72-07ee02ec6766 [title: fly me to the star] 三日と少しの航路を 君の指がなぞっていた 五回おなじ声を聞いた 赤いまま 消えていった 誰も乗らなければ飛べる そう決めた人がどこかにいる 「できる」と「いい」のあいだに 引かれた線は 見えない 僕はずっと見ていた 届かなかったあの手を 見ていただけの手のひらが いま 震えている Fly me to the star 君の生まれた星へ 願いごとは ひとつも言わない 数えて 手を放す Fly me to the star 怖いと答えるよ それでも君と行くために 小さな揺れを 見逃さない 「俺が行く」と伸びた腕が 静かに僕から離れた 「謝んな」と背を向けた声を この席ごと覚えている 六冊のノートの端に 十八・一 十七・六 意味のない差だと思って それでも毎晩 書いていた 速さでも 強さでもなく 最後に残ったのは 誰も見なかった末尾の桁を 見ていた夜だった Fly me to the star 君の帰りたい星へ 確かなことは何もないまま それでも手を伸ばす Fly me to the star 怖いままで行こう 君の明日を切らさないよう 僕が数字を見る こわくない? こわいよ 帰れないかもしれない うん そうかもしれない じゃあ どうして 君と行きたいから まだ 終わってないから 百二十時間 数えなおした朝 飛ぶはずだった空は 僕らを今 待っている Fly me to the star 君の生まれた星へ まだ飛べない僕らに増えた 五人ぶんの明日 Fly me to the star 怖いと答えるよ それでも君と行くために 小さな揺れを 見逃さない Fly me to the star 約束はしないよ 帰れるかどうかじゃなく 君と行くと 僕が決めた 朝の光が計器を照らす 末尾の数字が 少し動く 七冊目を開く ここから 飛ぶんだ

