
柔らかな空気 すべてが彩られる季節 あの時と変わらず こんなにも明るいのに 大好きなあの映画 見ていても ふたりうわのそら 目を見て笑い合った理由も 今はうまく思い出せない 散らないで 行かないで まだ風に触れないで 出会った季節の匂い 開いた花にのせたまま 胸の奥で揺れる ふたりの影が並んだ道 向かう空はまだ青かった いつもの帰り道 少しだけ遠くなる 声に出せないまま 溶けていった言葉は さっき少し触れたのに すり抜けていった 指先に似てる 同じ歩幅で歩きながら 違う明日を思い描いてた 散らないで 行かないで まだ降り出さないで 出会った季節の温度 離れた手に感じたまま 喉の奥が凍ってる 声がすれ違ったあの部屋 晴れた空も少し霞んでた 春が別れの季節って 関係ないと思ってた やさしいあの霞の中に ゆっくり重なり溶けていく 散らないで いかないで 風が騒いで 雨になる もう散って もう消えて 変えていった季節の意味 ふたりの形も色の中へ ほどいて溶かして 春霞 歩きなれたいつもの道 向かう空は青く晴れていった

