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深呼吸して

STUDIO

[Verse 1] 「またいつか」なんて言葉 続きがある前提だろうね 君のそういう言い回し 前からずっと得意だったよ ストーリーの中だけ元気そうで 実際は追いついてないのも知ってる まあ、器用だよね 自分すらだませるところ 歩道橋の真ん中で なんでもない顔で空見て 意味なんてないんでしょ そういう“間”を置く癖、相変わらずだね [Pre-Chorus 1] こっち見ないで 見られたら 言いたいことが言えなくなるから [Chorus] 「考えすぎると疲れるよ」 って君、 その台詞 何回使った? 量産型みたいって笑ったのに 気づけばまだ心に残ってる そこが厄介なんだって わかるでしょ 言い訳はいいよ ただ気づいていればいい [Verse 2] 深夜の帰り道 自販機の光に負けた顔で 普通を演じて歩いてた あれ、少し可笑しかったよね 君は誰にでも優しそうに見えるけど 実際はだいぶ擦り減ってる でも、その不器用な形がたぶん 一番「君らしい」と思う [Pre-Chorus 2] 説明しなくていい 綺麗にまとまる話なんて 最初からなかったんだ [Chorus] 「考えすぎると疲れるよ」 そう言う君こそ 一番考えてるのを知ってる 言葉にしなくても伝わるよ 直さなくていい 楽なままでいればいい 俺はもう そういう君に慣れてるからさ [Bridge] いい人ぶらないで 似合わないから その不格好のまま ここにいてよ [Final Chorus] 「考えすぎると疲れるよ」 …わかってる それでも考えずには いられなかったんだ 壊れそうなところごと そのまま見てる 見たままでいい それでいいんだ ------------------------------------------------------------ ## ライナーノーツ|深呼吸して ## すれ違うたびに、胸のどこかが微かに揺れる。 理由なんて、いつもあとから探すものだ。 この曲は、その揺れの正体を追わずに、 ただ静かに眺めるための場所みたいなもの。 うまく言えない距離感や、 言葉になる前のざらついた感情は、 すぐに整理してしまうと、 なにか大事なものまで零れ落ちてしまう気がした。 だからここでは、 すべてを説明しようとはしていない。 呼吸の手前にある、 かすかな間(ま)や沈黙の重みを、 そっと拾って並べただけ。 「深呼吸して」という言葉は、 前向きな祈りでも、励ましでもなくて、 ただ、いまの自分と向き合うための合図のようなもの。 変えようとしない、変わらなくていいと決める、 その静かな頷きに近い。 誰かに触れられなかった想いも、 うまく渡せなかった優しさも、 それでもどこかに残っていく。 形のないままで漂いながら、 少しずつ空気を変えていく。