
波のない午後の海で 浮かんだまま 夢を見てた 木陰に揺れる 風の匂い 僕の名前を忘れていく 声をなくしたカナリアが 空にむかって歌ってる それは 誰にも届かない とても美しいノイズ 夢か現か どちらでもいい このまま沈めば 少しは楽かい? 君がいた気がして 目を閉じれば ひと夏ぶんの 幻が泣いた サンダルを脱いだ足もとに 流木が語る 昨日のこと 渚で拾った あの言葉 ポケットの奥で砂になる 雲がすこし 泣き出しそうで 僕もつられて 泣いてた 空も 海も 街の音も すべて 嘘のように静か 夢か現か わからなくて 名前を呼んでも 誰も振り向かない 君がいたようで いなかった夏 黄色い羽根が 空を舞ってる カナリアはまだ 夢を見てる 目を閉じたまま 海を見てる

