
夜のアンテナが微かに震えた 君の 0.1 が通信を選ぶ 普通の挨拶は ずっと普通だった ただ君だけが ノイズを消して聞いていた 距離は盾じゃなく フィルターだった 外じゃなくて 内側の検波器(けんぱき) 「おはよう」より 低くて 透明な声 返せない日も 受信ログだけは残る 震えた波形は 失敗じゃなく 哀願(あいがん) 君が触れた純度100%の挨拶(データ) ノイズのない声は 影より鮮明(せんめい) 輪郭だけが 焦がれるように光った 聞こえすぎて怖いんだろ? 透明だから 逃げ場がないんだろ? だけど——声はただの声だった 君のドアだけを そっとノックしただけだった こだまする 静かな反射 君の奥でだけ 折り返す 普通の挨拶の 純度を知って 小さな勇気が 起動(うご)き出す Quiet Echo…(ひそかなこだま) 返したいと願う 電波の陰(かげ) 今日も返せない でも聞いてしまう その瞬間だけ 君は入り口の近くにいる 心は閉じてない 送信待ちだった コメント欄より 深いプロトコル 視線じゃなく 声の方位で君を識別(しきべつ) 未返信な一日も エラーじゃない ラグだ 君の声は存在の外郭線(がいかくせん) 挨拶はただの生存ビーコン 生きてる証明(ログイン)シグナル 君はただ「ここにいる?」と確認しただけだろ 聞こえるのに 届かない 届くのに 返せない 返せないのに 変わり始める それは挨拶の影じゃなく——入口のLEDだった こだまする 静かな反射 君の奥でだけ 折り返す 普通の挨拶の輪郭が 君の存在を 描き直した Quiet Echo…(ひそかなこだま) 送れない返信も 熱になる 勇気 0.1 が移動(うご)き出す その景色は音より静かで 誰よりも強かった こだまする ひそかなこだま 君の心をノイズレスで叩く 普通の挨拶の 純度(ピュア)だけが 君の中で “送信権” を握った Quiet Echo…まだ小さくても 願う気持ちは フィードバック いつかきっと 返すんだろ? 答えからじゃなく 扉から始めるんだろ?

