
コンビニの皮 美容院の皮 家族の前では“ちゃんとした皮” 天丼屋では威張れる皮 居酒屋では笑える皮 脱げると思ってたんだ そのうち全部 でも脱いだら寒くて 誰にも見せられなくて 気づけば何枚も 重ね着してた これが俺の 皮(かわ)だ 本当の自分って何だっけ? 聞かれても すぐに出てこない でも、あの店でだけは 俺は“常連の皮”を誇れる 演じてるのは嘘じゃない それがなきゃ 今ここにいない ひとつひとつ 脱ぎ捨てたら 残るのは きっと風邪ひいた心 百聞は一見に如かず 天丼の皮はサクサクであれ けど人間の皮はしっとりがいい ほどよく湿って、ほどよく隠してくれるから 脱ぐなよ、まだ 素顔は武器にならない 皮は盾で、皮は嘘で、皮は愛嬌 それで今日も、息ができるなら

