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夜の太田城-太田左近のモノローグ

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夜のおおたじょう 音は夜空にすいこまれ、風と水だけが残る。 武将である前に、 この地に生きた者として、 おおたさこん しろに立つ。 守ったのは、名ではない。 たみであり、でんばたであり、 続いてきた日々だった。 水は敵みかたを選ばず、 低きへ静かに流れくる。 勝ちも負けも巻き込みながら。 このしろは、 いくさのために在ったのではない。 生きるために、 ここに在った。 夜はまだそのままだ。 だが、戻れぬことだけは、 知っている。