静かな街に 火種が落ちて ひとつの灯りが 夜を染める 誰かが叫べば 誰かが応え 知らぬ間に 波は広がる 崩れた静寂 乱れた整列 軋んだ景色に 歪んだ鮮烈 昨日の常識 今日には幻 瞬きひとつで 変わってく街並み ひとつ ふたつ またひとつ 遠くで上がる 名もなき狼煙 追えば次なる 気配が生まれ 息つく暇さえ 奪われてゆく 静かな街に 火種が落ちて ひとつの灯りが 夜を染める 誰かが叫べば 誰かが応え 知らぬ間に 波は広がる 高鳴る鼓動 重なる轟音 交わる視線 連なる衝動 昨日の傷跡 乾くその前に 新たな爪痕 刻まれていく 止まらぬ歯車 加速する秒針 追いつくほどに 遠ざかる真相 街角 路地裏 高架の向こう 何処へ逃げても 次の鐘が鳴る 夜が明けても 終わりは来ない ひとつ消えれば またひとつ灯る いつからだろう この街の時間は こんなにも速く 流れ始めた―― 静かな街に 火種が落ちて ひとつの灯りが 夜を染める 誰かが叫べば 誰かが応え 知らぬ間に 波は広がる 燃え移るように 広がる気配 追いかけるほど 増えてゆく影 昨日の東京は もう戻らない 次の夜明けへ 時代が走る


