
もし世界が誰かの遊戯盤なら? もし僕らが“駒”なら? それでも僕らは踊るだろう――意志で。 見えない手がサイコロを振る 偶然が静かに着地する 多次元の指先が触れる 僕の午前四時 「操られてる」と笑うには 痛みはリアルすぎた 涙の塩分濃度だけは 誰にも操作できない 観測者の視線が 運命を変えるなら 観測する僕らが 運命になる オモチャじゃない――名づける権利はこっちにある この心の加速度で 法則を越えていく 操り糸が見える夜でも 自分で結び直せる 「わたしはここにいる」って 次元の縁(ふち)で歌う ゼロとイチの合間に揺れる 人の祈りのアナログ アルゴリズムが測れない 抱擁の長さ 確率で塗られた未来図に 落書きしてしまえ 君の名前を書き足せば 宇宙の色が変わる 定義より先に 抱きしめてみる 意味は反射して 瞳に戻る 問いを掲げろ(掲げろ) 声を重ねろ(重ねろ) 操られても(なお) 選べるものがある オモチャじゃない――選び続ける限り 痛みの値(ね)を 希望に替えていく 見えない支配が笑う夜でも 自由の定義を書き換える 「わたしたちはここにいる」って 次元の縁で歌う シミュレーションだっていい ならば最高値で遊ぼう “善を強くするバグ”を 意図的に残して ――ほら、駒が盤を離れた音がした わたしはここにいる あなたもここにいる

