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The Only Answer / 白殻異戦サンシロウ

前提の設定 https://note.com/cute_fowl6218/n/n6358852e42b8 ------------------------------------------------------------------------------------------------------- 網膜に映る An unfamiliar view. Creaking in doubt 正解のない Premonition. Warmth I can almost feel through the glass. I can't quite process it 造られた Brain matter. Belonging to no pack. Etched into every cell. 確かな真実 In the silence. No heartbeat, just at a loss. ...But I don't want to break it. ...So I have no choice but to break it. Beneath my skin. 警鐘を鳴らす Cells and flesh. With bared fangs. 理性を掻き消して The scent of scorched blood. 真実を語る Tearing flesh, crushing bone. Crush without mercy any life in my way. Even pain turns into pleasure. ただ獣の性に A life without reason or name 燃やして The one and only answer I chose. Of the survival instinct その先 To survive 本能のままに The color of the sky I watched until yesterday. At the end of the fight 血の匂い Fading beneath it all. Surging adrenaline. Bleeding into dark crimson 視界と境界 I awaken now. Fractured, searching for reason. ...Don't be afraid. ...Don't come closer. Beneath my skin. 警鐘を鳴らす Cells and flesh. With bared fangs. 理性を掻き消して The scent of scorched blood. 真実を語る Tearing flesh, crushing bone. Crush without mercy any life in my way. Even pain turns into pleasure. ただ獣の性に A life without reason or name 燃やして The one and only answer I chose. Of the survival instinct その先 To survive 本能のままに I kept wandering in doubt. This place was far too vast, far too bright. But now, there is no reason to look back. ...With everything I am, I will slay you. Beneath my skin. 警鐘を鳴らす Cells and flesh. With bared fangs. 理性を掻き消して The scent of scorched blood. 真実を語る Tearing flesh, crushing bone. Crush without mercy any life in my way. Even pain turns into pleasure. ただ獣の性に A life without reason or name 燃やして The one and only answer I chose. Of the survival instinct その先 To survive 本能のままに ------------------------------------------------------------------------------------------------------- ■ミニストーリー:ストレイ・シープ■ 地面が、冷たい。 頬に触れている瓦礫の感触だけが、妙にはっきりしていた。 身体は動かない。 砕けた白灰色の外殻。 その隙間から覗く黒い組織が、かすかに収縮を繰り返している。 再生しようとしている。 けれど、もう力が足りない。 長い尾が、僕の後ろで力なく地面を擦った。 視界の向こうに、美禰子が立っている。 細長い身体。 白い外殻。 地面まで届きそうな長い指。 僕よりずっと静かで、ずっと綺麗な姿だった。 その輪郭が、少しずつ滲んでいく。 音も遠くなった。 そして―― 知らない景色が見えた。 いや。 知っている。 最初に見た街。 学舎。 窓の向こうにいた子供たち。 僕を怪しそうに見上げていた、ひかる。 服を選んでもらった。 似合うとか、似合わないとか。 僕にはよく分からなかった。 名前を呼ばれた。 三四郎。 それから。 サンちゃん。 一緒に歩いた。 食事をした。 どうでもいい話をした。 ひかるが笑っていた。 僕は、その理由をいつも全部は理解できなかった。 人間は難しかった。 この街は広すぎた。 明るすぎた。 僕の知らないものばかりだった。 それでも。 もっと、見ていたかった。 もっと―― 「サンちゃん!!」 世界が戻った。 ひかるの声だった。 僕の指が動く。 長い鉤爪が瓦礫を掻いた。 一本。 また一本。 指を地面へ食い込ませる。 腕を引く。 砕けた外殻同士が擦れ、嫌な音を立てた。 肩の装甲が持ち上がる。 尾が地面を叩く。 僕は、立った。 美禰子は動かなかった。 長い腕を垂らしたまま、わずかに首を傾ける。 額の赤紫の光が、静かに明滅した。 「まだ立つのね」 僕は答えなかった。 「何度壊れても再生する。何度倒されても立ち上がる」 美禰子の声には、怯えも驚きもなかった。 ただ、僕を観察している。 「敵を殺すために身体を変えて、痛みさえ忘れて、生き残るためなら何でもする」 笑った。 「それがお前よ」 僕は、自分の手を見た。 白灰色の外殻。 その下で蠢く黒い肉。 獲物を引き裂くための爪。 身体の奥が熱い。 美禰子を見ただけで、細胞の一つ一つが騒ぎ始める。 殺せ。 砕け。 動かなくなるまで。 痛みは遠い。 代わりに、身体が昂っていた。 否定できなかった。 きっと全部、本当だ。 僕は、そう造られた。 僕は顔を上げた。 ひかるを見る。 泣きそうな顔で、僕を見ている。 その顔を見て。 僕はようやく、分かった気がした。 僕が何なのか。 その答えじゃない。 そんなものは、まだ分からない。 でも。 僕が何をするのか。 それだけは――もう、分かっている。 美禰子へ視線を戻す。 彼女は僕を見下ろしたまま、首をわずかに傾けた。 「何? 違うとでも言いたいの?」 違わない。 だから。 僕は答えなかった。 鉤爪を開く。 脚を沈める。 尾が高く持ち上がる。 砕けた外殻の奥で、黒い肉が軋む。 僕の喉の奥から、低い音が漏れた。 言葉じゃない。 人間の声でもない。 それでも。 これでいい。 僕は息を吸った。 そして―― 吼えた。 咆哮が空気を震わせる。 足元の瓦礫が跳ねる。 胸の奥に残っていた迷いまで、全部吐き出すように。 僕は美禰子だけを見ていた。 これが。 僕の選んだ答えだ。