[instrumental] [Intro] かつてここには 黄金(おうごん)の季節があった 祝宴(しゅくえん)の灯(あかり)は消え 今は風だけが知っている [Verse 1] 白い回廊 響く靴音 銀の燭台(しょくだい) 揺れる やかい 春の薔薇は 惜しみなく咲き 若き夢は 天(そら)を目指した 窓辺の楽譜 並ぶ肖像 微笑みさえも 時に溶けてゆく [Pre-Chorus] 栄華とは 朝露のようなもの 美しいほど 儚いもの [Chorus] 栄華の残響よ まだ聞こえるか ここに確かに 人がいたことを 黄金(おうごん)の皿も 王冠も消えた それでも庭は 春を忘れない [Verse 2] 愚かなる者が 鍵を失くし 強欲なる者が 灯火(ともしび)を絶やした 広間は沈黙に覆われ 時計だけが時を刻む 残されたのは 古い写真と 語り継がれる いくつかの名前 [Pre-Chorus] 英雄の名も 痴(し)れ者の名も 石の上では 等しく眠る [Chorus] 栄華の残響よ 嘆かなくていい ここに確かに 愛があったことを 財宝よりも 長く残るもの それは誰かの 記憶の中の光 [Bridge] 蔦(つた)は石壁(いしかべ)を覆い 泉は静かに眠る 祝宴は終わり 館は土へ還った けれど風の中で今も聞こえる 遠い笑い声 遠いグラスの音 遠い拍手 [Final Chorus] 栄華の残響よ 消えないでいて 人は去っても 物語は遺(のこ)る 英雄の名も 痴(し)れ者の名も 語られるたび 再び息づく 黄金(おうごん)の館(やかた)は 土へ還り 最後に遺(のこ)るのは 庭 ただ美しい庭 [Outro] 春になれば また花が咲く 誰かが覚えている限り [fade out]