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退色する世界は残酷で(nameless)

曇った窓に 指で描いた 名前はすぐに 溶けて消えた 昨日の僕を 探すみたいに 知らない街を 歩いていた 青い影が 伸びていく 誰もいない 交差点 笑うことさえ 忘れた頃 君の声だけ 聞こえた さよならよりも くだらない話をしよう 終わりが来るまで 終わりを知らないふりで ねえ どうしてこんなに 世界は綺麗で 残酷なんだろう 触れた指先から 僕らは少しずつ 消えていく 君が笑えば それだけで 今日が嘘でも 構わなかった 透明な午後に 僕らはまだ 夢を見ていた 水たまりには 空が落ちて 踏めば静かに 夜になった 君の瞳に 映る僕は いつも少しだけ 知らない顔 遠くで鳴った 古いサイレン 誰かの昨日を 呼んでいる 僕は何も 答えられず ただ君の手を 握っていた 幸せなんて きっと名前をつけた瞬間 逃げてしまうから 呼ばないままでいよう ねえ どうしてこんなに 忘れることだけ 上手くなるんだろう 愛した証さえ 時間の向こうへ 沈んでいく 君が泣けば それだけで 僕の世界も 雨になった 透明な午後に 僕らはまだ 戻れないまま もしも明日 君を忘れてしまっても この胸の奥で 名前のない痛みだけが きっと君を覚えている ねえ どうしてこんなに さよならだけが 綺麗なんだろう 最後に見た空を 僕は一生 忘れられない 君がいない その場所で 僕は今日も 君を探してる 透明な午後は まだ終わらない まだ終われない