
[Intro — Instrumental Shamisen] [Verse 1] 今年もまた 秋が来ましたね 誰に知らせるでもなく 金木犀が香ります 姿も見せずに 香りだけ ずいぶん粋な ご挨拶 どなたかさんに よく似てる [Verse 2] 花のありかを 探すように 風の行方を 追いかけて 見つけた先には 誰もいない それでも どこか嬉しくて こんな気持ちを 歌にして 風に預けて みましょうか [Chorus] 花も見せずに 香りをよこす あなたはずいぶん 罪な人 会いに来るなら 顔を見せてよ 風に隠れて いないでよ ひとつ歌を 贈ります おへんじくらいは くださいな [Verse 3] 返ってきたのは 短い歌 「花は小さく 目立たぬけれど 香りは遠く 届くもの 姿を見せて 会えるのならば こんなに風を 待ちはしない」 あら そんなお返事 いただいたなら 少し意地悪 したくなる [Verse 4] 風が止まれば どうするの 雨が降ったら どうするの 花が散ったら そのあとは 何を頼りに 来るつもり? 返事を待つのも 悪くないけれど 待たせるのも 嫌いじゃないの [Bridge] 次に届いた あなたの歌は 「花が散っても 秋が過ぎても 風がなくても 道はある 香りが消えた そのあとに 今度は私が たずねましょう」 [Final Chorus] 金木犀が 散り始めました 小さな花が 道を染めます あんなに強く 香っていたのに 去り際だけは 静かなものね あなたの返歌を 思い出しながら 窓を少し 開けておく [Outro] 秋の夜は 長いと聞くけれど あなたを待てば 短いものね さて 今宵はどちらが 先にたずねるのでしょう 香りが先か あなたが先か

