
[Verse 1] ちっぽけな部屋 ちっぽけな椅子 髪に絡まったピンクのリボン あなたは大きく微笑むけれど 並んだ歯の数が多すぎる 磁器の頬を震わせながら あなたは私の名前を呼ぶ 床に散らばる 紙のお人形 前からそこにいたみたいに、綺麗に一列 あなたは首をかしげて 「一緒に遊ぼう」と誘う あなたの影だけが、違う方へと揺れている [Chorus] 磁器の歯 行儀よく並んで 「愛してる、愛してる」なんて言うから 断れるわけないじゃない? 磁器の歯 雪を噛み砕いて 「必要だよ、必要だよ」なんて言うくせに 私を放り出すのね [Verse 2] 子守唄が あべこべに響く 壊れた王冠を被って、甘く歌って あなたは数を数える 「いち、に……」 「さん、し」を飛ばした途端 誰かがドアをひっかく音 茶器にこびりついた チェリーレッドのシミ あなたは慎重に注ぎ、首をかしげる 「目を覚まさないで」 あなたは静かに囁くけれど 私の両手は、ふわふわとどこかへ浮いていく [Chorus] 磁器の歯 行儀よく並んで 「愛してる、愛してる」なんて言うから 断れるわけないじゃない? 磁器の歯 雪を噛み砕いて 「必要だよ、必要だよ」なんて言うくせに 私を放り出すのね [Bridge] (拡声器のノイズ、遠くから) みんなが笑ってる けれどその声は、どこかおかしい (ラジオの囁き、耳元で) 小さな秘密はどれも あなたの歌の中で眠ってる あなたは拍子を外して手を叩き 外れた音程で鼻歌を歌う 「まばたきしちゃダメよ」 あなたは言う 「じゃないと、あなたが私にとって 『本物』じゃなくなっちゃうから」 [Chorus] 磁器の歯 行儀よく並んで 「愛してる、愛してる」なんて言うから 断れるわけないじゃない? 磁器の歯 鈍い光を浴びて 「ずっと持っておく、離さない」なんて言うけれど あなたは決して、大人にならない [Outro] オルゴールが回る音 回るたびに遅くなっていく あなたは自分の耳を 私の耳に ぴったりと押し当てる 「ここにいて」 「ずっとここにいて」 ……消えていく

