
30vs30〜実録・中学生戦争
キッカケは些細なことで タケオ。あ、名前みてえだが名字な 遠足のオヤツを安く買おうと 街に繰り出した 目的地「おかしのまちおか」 ところがそこで隣の隣の中学 仮の名前でB中としておこう そこのバカどもとタケオがトラブルになった 簡単に言えば五対一 まぁカツアゲだよな サイフをまるごと奪われた 翌日話を聞いた俺たち こっちも仮にA中にしとこう A中のボンクラどもがイキリ立つ アイツら調子こきゃがって タケオおれらにまかせとけ 落とし前はつけてやる バンカクのよっちゃんが指揮を取り 塾やら親戚のネットワーク B中の奴らに渡りをつけた サイフを返せば許してやらぁ 親やケーサツにゃ頼らねえ バカにはバカの意地がある どうにかこうにかナシつけた よっちゃん先頭バカ軍団 A中ボンクラオールスターズ B中校門乗り込んだ 奴らのアタマはウワサじゃあ ヤクザの息子のやばい奴 ビビったら負けだろ やってきましたツッパリ集団 マンガみてえな不良の見本 タケオのサイフを放り出し 「すまなかったなうちらのもんが」 あれ?意外とイイ奴? ところがそこはお互い頭が悪い 「調子くれてんじゃねーぞコラ」 「テメぇなんだぁその目つき」 火種がケムリを立てている しまいにゃ相手の三下が 「街中までご苦労様 漁港の田舎者のみなさん フナムシとでも遊んでろ」 つかみ合いになりそうなとこを それぞれのボスが食い止めた ここじゃあまずい 場所変えようぜ 日時を決めて決闘だ それでその場はおさまった 律儀なもんで決闘状 ちゃんと郵便で届いたらしい マル月バツ日午後5時に 場所はグランド河川敷 互いに30人出し合おう さっそくこっちもメンバーを ケンカ最強トーナメント 途中までしかやってなかったけど 結果を元にセンバツだ ちなみにオレは補欠だった 副番の佐藤くんが言うには 「悪いなオメーが出ると 相手を殺しかねねえからよ」 そこまで言われちゃ仕方ねえ 鼻高くして引き下がる 後で聞いたら佐藤くん 他の奴らにも同じ事 言ってたらしい… やって来ました喧嘩の日 五月晴れのいい天気 朝からソワソワ 選手たち うらやましいような気もするぜ 人ごとながら緊張感 なんかあったら加勢する B中ズルするかもだしな オレにも出番があるかもな 河原に集まるバカ軍団 人数きっちり30vs30 それじゃそろそろおっ始めるか そこに鳴り響くパトカーの サイレン鳴らして5台来た 先頭車両に乗っている タケオが叫んだ 「お巡りさん!あそこです!」 タケオーー! 裏切りやがったなーーー! 全員並べてめちゃくちゃ怒られたらしい オレら野次馬無関係 え、補欠?なんのことっすか刑事さん タケオはしばらくシカトされた ちくり野郎め裏切り者めと 肩身の狭い思いした けど 後から考えりゃ アイツのおかげで補導歴 一個少なく済んだよな ちなみにタケオはケンカのメンバーじゃない そもそもタケオは不良じゃない 普通の子なんだよなあ キッカケ作っただけなんだ ところが タケオはその後 地域で一番恐ろしい 不良の巣窟 悪のエリート そんな高校に進み 何故かバンカクまで出世した これは何故だったのか 今になってもわからない ナゾのタケオ伝説さ

