君の声が すべってく ふれた指が ほどけた音 壁もなくて 夢もなく ただ やわらかく ゆれてた わたしは はじまらない ただ ここに 落ちただけ 名前も かたちもない 音じゃなくて すべり 静けさだけ つまびく手 フレットさえも 眠ってる 風のように ふれて消え とけた意思が 落ちていく 雪のように 弾いては テープの上 とけていく メロディじゃない これは うつろな ひとつのかたち