
[Intro] [Kawaii jingle with bubbling lab sounds] [Maid] ピンポ〜ン♪ おかえりなさいませ、ご主人様! 「もえもえメイドの美味しいキッチン」へようこそ! メイドのこぼしです!本日のゲストは〜…… [SFX: dry ice hiss, explosion] [Chef] フハハハハ!我こそは実験厨士、ぴ〜ちょ〜マン! [Maid] ……今日、桃の料理なんですけど。 名前、そのまんまですね。 [Chef, proud] 偶然だ! [Maid] 先生、ドライアイスを、私の、リボンに、 かけないで、くださいね。 [Chef] これは演出だ! [Maid] はぁ〜い♡ では演出が終わったら、先生がご自分で床掃除ですよ〜♡ [Chef] ……はい。 [Maid, whispering to listeners] ご主人様、 この笑顔のときは、本気ですからね。 [SFX: telop "pikon" sound] [Narrator, serious documentary voice] この笑顔の本当の意味を、 ぴーちょマンは、のちに身をもって知ることになる。 [Instrumental break, comedic] [Maid] 本日のお料理は「ピーチパスタ」です! [Chef] 桃と麺の、次元を超えた対決だ! 私は三百時間も研究を── [Maid] 前回も三百時間って言ってましたよね。 できたもの、カビてましたけど。 [Chef, small voice] ……あれは、青の芸術だ。 [Maid, shouting, Kansai dialect] カビや言うてるやろ!! ……あっ、失礼しました〜。 ご主人様、こぼし、うっかり本性が出ちゃいました〜♡ [Chef, whispering to listeners] この人、ずっとこうなんですよ。 [Maid, cute but icy] 先生、何か言いました〜? [Chef, panicking] いや、今日は天気がいいなと! [Maid] 材料は、桃、パスタ、 にんにく、オリーブオイル、バジル、レモン、チーズです。 [Chef, sneaky] そして、私の秘密の食材…… 液体窒素! [Maid, cute] ダメですよ〜♡ [Chef, pleading] ちょっとだけ! [Maid, cute] ダメですよ〜♡ [Chef, serious, building up] ……じゃあ、入れるぞ? 押すなよ? 絶対に、押すなよ? [Maid, cute] 押しませんよ〜♡ [Chef, confused] ……えっ、押さないの? [Maid, Kansai dialect, loud] 押してほしかったんかい!! [Chef, whining] 麺がピシューッと瞬間冷凍されるんだぞ! [Maid, Kansai dialect, loud] あんたの歯もピシューッと瞬間冷凍やがな!! [SFX: buzzer] [Maid, instantly cute again] ……うふふ、また出ちゃいました〜♡ [Instrumental break, light percussion] [Maid] まず麺を茹でます! パスタを、くるくる〜♪ [Chef, dramatic] 見ていろ、回転かき混ぜの術! はぁぁぁぁ──! [SFX: water splash] [Maid and Chef, overlapping] お湯が飛んでますって!/ 宇宙が見える! [Narrator, deep voice] ぴーちょマン、アウト〜! [SFX: loud smack, "supaan"] [Chef] いたぁっ! [Maid, flat] それは目が回っただけです。 パスタです、ヘリコプターじゃありません。 [Maid, gentle] 次は桃を切ります。 いい香りがしてきましたね〜。 [Chef, scientific] この香りのエステル化合物の分子構造は── [Maid] ちょっと何言ってるか分かんないです。 [Chef, sheepish] ……いい匂い。 [Maid, sweet] そう!先生も、かわいいところあるじゃないですか。 [Chef, bashful] 本当か? [Maid, flat] 嘘です。 [Chef, wailing] うわぁぁぁぁ! [Maid, to listeners, cute] 今、ワイプで抜かれてたら、 私の顔、絶対ひきつってますね。 [Instrumental break, comedic] [Maid, cheerful] 麺があと三分! その間に、ここで……CMです! [Chef] ポッドキャストにCMはないぞ! [Maid, cute] ご主人様のお耳の、休憩時間ですよ〜♪ [Jingle, mailbox "ding" sound] [Maid and Chef, together] ご主人様の、ひみつのポスト〜! [Maid] 一通目のお便り! ペンネーム「かたい桃」さんです! [SFX: envelope opening] [Maid, reading] 「こぼしさん、こんにちは。 切った桃がすぐ茶色くなってしまいます。 どうすればいいですか?」 [Chef, proud] いい質問ですね! [Maid] 先生、それ他の人の持ちネタです。 [Chef, dramatic] これは酸化反応だ! ポリフェノールオキシダーゼが酸素と── [Maid] ちょっと何言ってるか分かんないです。 [Chef, small voice] ……桃が、サビたんだ。 [Maid, cute] 対策は簡単ですよ〜。 切ったらレモン汁をかけるだけです! [Chef, excited] もう一つ方法がある! 液体窒素で瞬間冷凍── [Maid, Kansai dialect, loud] それやったら食べられへんやろ!! [SFX: buzzer] [Maid, cute again] ……うふふ、二通目いきますね〜。 [Maid, reading] 「ぴーちょマン先生に質問です。 料理中に爆発したことはありますか?」 [Chef, proud] ふっ、百戦錬磨だ。 眉毛は二回、前髪は三回、 そして研究室が丸ごと一回。 [Maid, flat] あのとき、消防車が五台来ました。 [Chef, nostalgic] あの炎は、美しかった…… [Maid, to listeners, cute] ご主人様、 この人、火に近づけちゃダメですよ。 [Chef, offended] 今、ガスコンロから遠いところに立ってるぞ! [Maid, cute] はい〜。 だから、そこに立ってもらってるんです〜♡ [Chef, realizing] ……わざとか? [Maid, cute] あら〜、 こぼしは何も言ってませんよ〜♡ [Instrumental break, short, comedic] [Maid, curious] 三通目は、 ペンネーム「通りすがりのご主人様」さん。 [Maid, reading] 「こぼしさんのかわいいところは、 本物ですか? それとも作ってますか?」 [Maid, cute, stiff smile] あら〜、 どういう質問でしょうか〜♡ [Chef, whispering] 早く答えろ! 全国のご主人様が気になってるぞ! [Maid, cute, tight voice] もちろん…… 百パーセント、本物ですよ〜♡ [Chef, whispering] 目の端がピクピクしてる。 [Maid, cute, icy] 先生、 何か言いました? [Chef, panicking] ポストの天気がいいなと! [Maid, cute] 続けますね〜♡ [Maid, reading] 「追伸。ぴーちょマン先生の初恋は、 ビーカーって本当ですか?」 [Chef, frozen] …… [Maid, sweet] あれ〜? この話、先生から直接聞いた人しか 知らないはずなんですけど〜♡ [Chef, panicking] 偶然だ! [Maid, cute] 便箋の右下に、 蛍光グリーンの指紋がついてますよ〜♡ [SFX: dramatic sting] [Chef, defeated] ……私が書きました。 [Maid, Kansai dialect, shouting] どんだけ寂しいねん!! [Chef, wailing] だって、誰もお便りくれないんだもん! [Maid, quiet, a pause] …… [Maid, warm] 先生。 [Chef, sniffling] ……ん? [Maid, cute] 実は今日、 先生宛ての本物のお便りも届いてるんですよ。 [Chef, hopeful] 本当か!? [SFX: envelope opening] [Maid, reading] 「ぴーちょマン先生へ。 先週の分の床掃除を、してください。 ──大家」 [Chef, stunned] ……これ、ドッキリだよな? [Maid, Kansai dialect, flat] ガチです。 [Maid, cheerful] はい、ポストのコーナーはここまで! パスタの続き、いきますよ〜♪ [Chef, whispering to himself] ポストにまで、追われるとは…… [Outro] [Short jingle fades out]



