
何もない部屋に ひとりぶんの夜がある 秒針が刻む音だけ 僕の代わりに生きている 開いたままのカーテンに 朝が静かに触れていく こんなにも世界は綺麗で こんなにも僕には遠い 昨日の僕はどこにいる 探しても見つからない 確かにここにいたはずなのに 記憶だけが僕を置いていく 【Bメロ】 ねえ 何を失くしたんだろう 何が壊れたんだろう 泣きたい理由もわからない なのに胸だけが痛い 【サビ】 空白が 空白が 僕の中で広がっていく 埋めたいんじゃない 戻りたいんじゃない ただ 何もなかった頃の 僕に一度だけ会いたい 誰にも見えない傷跡を 今日も笑顔で隠してる 忘れたいことは忘れられず 忘れたくないものは 少しずつ思い出せなくなる ねえ 何もないはずなのに どうしてこんなに寂しいの 【Aメロ 2】 送れなかった言葉たちが 画面の奥で眠っている 消すことさえできないまま 季節だけが変わっていく あの日の空の色さえも 今ではもう曖昧で 大切だったという事実だけが 置き去りにされている 【Bメロ 2】 誰かの声が聞こえるたび 僕もそこにいる気がした だけど笑い声が止まれば また僕だけが余っていた 【サビ 2】 空白が 空白が 僕の名前を奪っていく ここにいるのに ここにいない 誰かの記憶の片隅に 僕はまだ残っているかな いなくなったことにさえ 気づかれないまま消えていく 「大丈夫」って言うたびに 本当の声が遠ざかる ねえ 明日になれば少しは この痛みも薄れるのかな 【Cメロ】 もしも心に 白いページがあるのなら あの日の涙も 言えなかった言葉も ひとつ残らず書き残して 最後に小さくこう書きたい 「僕は確かに ここにいた」 誰かに届かなくてもいい 誰にも読まれなくてもいい 何もなかったことにだけは しないでほしかった 【静寂】 ……ねえ 僕がいなくなったら この部屋は広くなるかな 時計の音は変わらず 明日を刻むのかな 【ラスサビ】 空白が 空白が とうとう僕を包み込む 埋められなかった 埋めなくてよかった そう思える日が来るまで あと何度 夜を越えればいい 忘れられていくことより 忘れてしまうことが怖い あんなに大切だった日々を いつか何とも思わなくなる そんな未来が ただ怖い ねえ 僕の中に残っている この小さな痛みだけは どうか どうか 消えないで 【アウトロ】 朝が来る 誰も知らない夜が終わる 白い光が差し込んで 何もない部屋を満たしていく 僕の影だけが そこに残った ……それでも 僕がいた場所には 何も書かれていない。

