
さらに森の奥へ 理(ことわり)を喰い破る醒めない夢へ 腐った月が笑い 血色の霧が揺れる 「こっちへおいで」と囁く影は 昨日まで“俺だったもの”の残響 足跡はいつのまにか 獣の形に変わっていた 深呼吸するたびに 新しい毒が混ざる 心臓がひっくり返る音が 木々のざわめきに紛れて響く Edge of Chaos 裂ける呼吸 理性ごと熔け落ちる Edge of Chaos 壊したら 骨の欠片で再構築 Edge of Chaos 歪む視界 真実など誰も望まない Edge of Chaos 迷い込め 堕ちていくほど美しい さらに森の奥へ 猫たちの宴へ 瞳の奥が発光する 夜の化け物たちのワルツ 甘く腐りかけた果実が 舌の上で蠢(うごめ)いた 梢を裂いて降る声は 亡霊のように俺の名を呼ぶ 指先に触れた冷たい風が「お前の形を忘れるな」と告げる 境界を踏み越えるたび 影と俺の区別が薄れ 地面が笑う 空が泣く 全部混ざり合って 世界がひとつの“鼓動”になる だけどどうしてだろう 怖さよりも甘さが勝つ 毒が血管を走るほど 生まれ変わる気がするんだ Edge of Chaos 震える心 破滅の方が正解に近い Edge of Chaos 倒れても 魂はまだ逃げてない Edge of Chaos 叫ぶほど この森に馴染んでいく Edge of Chaos もう戻れない 人間だった頃へは さらに森の奥へ 目醒めの終末へ 追い詰められた獣みたいに 未来へ噛みつく 甘い毒が今日も 俺の心を作り替える ああ、どこまで落ちる? 底なんてとっくに無い この世界の方がよほど真実味がある気がして 涙よりも鮮やかな狂気が喉を満たす 崩れた俺を誰かが遠くで祝福してる さらに森の奥へ 気づけばもう俺の皮膚じゃない でもそれでいい 醜(みにく)さすら美に変わる場所 Edge of Chaos そう、その最深部へ もう引き返せないのがこんなにも心地いい

