
雨粒 黒いネオン 硝子の奥 息だけ ざら ざら 白いノイズ 錆びた赤 紫の縁 誰かの輪郭 解ける 飾った名前が濡れて剥がれた まぶたの裏で光が裂ける 綻び 指でなぞれば ぬるい夜が爪に残った 硝子 硝子 割れないまま ひびだけ増えて わたしの声は薄い膜 触れたら歪む 正しい角度 違う温度 鳴らないピアノ 濡れた床 青黒い息 赤紫の傷 偶然のnoise ねえ まだ鳴ってる 崩れて 崩れて 形じゃない光になった 泣いてるのか 笑ってるのか 反射だけが喉を刺す 美しいと言わないで 名前を付けないで 壊れた鏡の破片で 朝が燃える 鍵穴 香水 古い革 誰もいないライブハウス 残響だけが口紅みたいに 壁へ 壁へ 滲んでいく わたしを縫った黒い糸 雨でほどけて 膝から落ちる 影 影 影 しずか うるさい 冷たい 熱い 弦が泣く 床が鳴る 肺が白くなる やめて やめないで 消して 消えないで Ah...... Ah...... 崩れて 崩れて 戻れない光になった 硝子越しの空 歪む月 わたしだけが遅れて落ちる 綻びから漏れた声 偶然のnoise 傷の形で 夜がまた反射する 雨粒 黒いネオン 息だけ ざら ざら 白いノイズ 赤 紫 硝子... 瑕疵... まだ......

