赤と白を混ぜる実験 理科室じゃなくて 心臓でやった 結果は未提出 先生は季節だった 正解はいつも 後から咲くもんだって 君は笑う その笑い方がもう反則で 国旗みたいに 誰かのために掲げられた理想 折りたたまれた夜の底で 僕らは私物化してた 日本国旗 混ぜたら桜になる そんな雑な式が好きだった 引き算を知らない愛情で 世界を間違えたかった 君のランジェリーが カーテン越しに乾いてた 守るための布切れが 一番無防備に見えた午後 触れたら壊れそうで 触れないと消えそうで その間にある距離を 人は未来って呼ぶらしい 日本国旗 混ぜたら桜になる 赤は衝動 白は言い訳 咲く理由なんて 散る直前にしか思い出せない ねえ 僕ら 正しい色になれなかったけど 間違え方だけは ちゃんと同じだったよね 日本国旗 混ぜたら桜になる なら僕は君に混ざりたい 名前も意味も 季節に預けて 咲けなくてもいい なろうとした痕跡が この胸に残るなら それを愛と呼ばせて


