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[Intro: distant chant, fragmented] ぎゃてい ぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい [Whisper] 空の底に、街が浮いている。 橋はどこにも届かない。 塔の影だけが、雲の上を歩いている。 [Chant texture] 色即是空 空即是色 照見五蘊 すべて、透けていく。 [Verse: spoken] 誰かが捨てた祈りで この都市は浮いている。 錆びた鐘、割れたアンテナ、 眠らない発電塔。 人の声は風にほどけて、 名札だけが扉に残る。 帰る場所を忘れた船が、 空中駅に停泊している。 [Chant texture, chopped] 不生 不滅 不垢 不浄 不増 不減 [Spoken] 増えもしない。 減りもしない。 ただ、軽くなっていく。 記憶も、重力も、名前も。 [Break: glitch beat grows] ぎゃてい ぎゃてい はらぎゃてい [Verse: spoken] 雲の下には海があるらしい。 けれど誰も、降りた者を見ていない。 階段は上へ上へ伸び、 エレベーターは地下を忘れた。 透明な犬が吠える。 信号機は青のまま凍る。 少年の影だけが走り、 身体はまだ、祈祷室で眠っている。 [Chant texture] 無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法 [Spoken] 見るものもなく、 聞くものもなく、 それでも街は歌っている。 誰もいないのに、 すべての窓に明かりがつく。 [Final Build] ぎゃてい ぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい [Final Spoken] 彼岸へ行け。 彼岸へ行け。 この都市ごと、軽くなれ。 [Outro: fading chant] 菩提 薩婆訶 浮いている。 まだ、浮いている。

