[Intro - Veteran Male Spoken] 人類は 長き歴史の中で 数多の困難を乗り越えてきた 戦争 飢餓 災害 そして―― 眠気 これは その究極の眠気に 立ち向かった ひとりの女性の物語である その名は―― 369 [Verse 1 - Female Vocal] 朝練に向かった まだ空は暗かった 門の前に着いた 誰もいなかった おかしいな 誰も来ないな あと一時間 早かった [Veteran Male Spoken] 時刻――早朝 場所――学校 しかし彼女は 誰よりも早く そこへ到達していた 彼女はまだ知らない この一時間の差が 後の人生を大きく変えることを [Verse 2 - Female Vocal] 教科書は机の中 カバンにはお泊まりセット 終電を逃した夜は 友達の家で朝を待つ 目を覚ましたら 知らない駅 降りてみたら 県外の車庫 [Veteran Male Spoken] 県外―― それは 彼女が望んだ目的地ではない だが 眠りは 目的地を選ばない [Female Vocal] 始発で帰った 朝マックを食べた 少し時間をつぶして 学校へ向かった [Veteran Male Spoken] 彼女は帰ってきた 誰にも知られず 誰にも祝われず ただ朝マックを食べ 再び 日常へと戻っていった だが―― 運命は 彼女を放ってはおかなかった [Chorus - Female Vocal] 眠い 眠い まだ眠い 今日こそ遅れない そう決めた朝 眠い 眠い でも大丈夫 誰かがきっと 迎えに来る [Bridge - Veteran Male Spoken] そして ひとつの異変が起きた 彼女を待つ者が 現れ始めたのだ 友人―― 後輩―― そして―― 社会人 彼らは待っていた 彼女が 目を覚ますその時を [Female Vocal] 車に乗った これで学校へ行ける どこへ行くの? 海 [Veteran Male Spoken] 海だった 学校ではない 教室でもない 体育館でもない ――海だった 彼女は またしても 予定という名の運命を 乗り越えたのである [Final Chorus - Female Vocal] 眠い 眠い それでも楽しい 予定どおりじゃなくても 朝は来る 眠い 眠い 今日もまた どこか知らない場所へ [Final - Veteran Male Spoken] 人は言う それは遅刻だと それは寝坊だと それは寄り道だと だが―― 彼女にとって それは 人生だった [Female Vocal - quiet] ……明日は起きる [Veteran Male Spoken - solemn whisper] 果たして―― 起きられるのか [Female Vocal - very quiet] ……たぶん [End]