
ポエトリーリーディング風にしてみたかった
V3.5
生まれつき、僕の声は失われていた。 心の中でだけ、何度も叫び続けたんだ。 誰かに伝えたかった。 この胸に溢れるすべてを。 でも、声はただの風。 触れる前に、消えてしまう。 頬を伝う涙、冷たい。 暗闇の中で、一人きり。 それでも、僕の声が届くことを願っていた。 喋りたい! 本当は笑いたいんだ! みんなと仲良くしたいだけなのに! なのに届かない…この思い。 ただ、また今日も泣くんだ。 誰もが自由に言葉を紡ぐ中で、 僕だけが沈黙の檻に囚われている。 手を伸ばしても、そこに立ちはだかる壁。 その向こうの世界が、あまりに遠い。 けれど、僕の心は信じ続けた。 頬を伝う涙、暖かい。 暗闇の中で、一筋の光を見つけたんだ。 その声なき叫びが、届く日を夢見ながら。 喋りたい! 喋りたい! 誰か、僕に伝えさせて! うわああああああ… うわあああああ… うぅっ…うっ…うっ…… それでも叫ぶよ、心が壊れるまで。 ある日、僕は気づいた。 病院の中で、誰かが本を読む姿を。 声が、響いている。 笑い合う彼らが、とても羨ましかった。 でも、そんな僕に手を差し伸べる人がいた。 4人の仲間たち。 彼らの優しさが、僕に教えてくれた。 言葉がなくても、 人の心に届くものがあると。 そうだ、羽ばたこう。 この声なき体でも、希望の翼を持つことができる。 笑顔に包まれる日が、必ずやってくる。 僕は幸せだ。 この胸の中で歌う声が、 いつか必ず世界に響く日まで。

