Song Cover Image

水面ノ月ニ想フ

+ Show full styles
V6

[Intro] [遠くで響く女声のコーラス] 宵闇が 音もなく降りる 名もなき水面の 底深く 月は白き瞳を閉じ 星々は 夢の門をひらく [Verse 1] 名もない風が 竹を揺らし 見えない指で 夜を撫でる ひとひらの影が 道を描き 振り返るたび 道は消える 追えば 霧へとほどけ 掴めば 闇へと還る 聞こえない声の奥で 古き記憶が 目を覚ます [Pre-Chorus] 空っぽの手に 夜露がひとつ それは遠い星の涙 それとも 夜のしるべ [Chorus] 宵闇よ 私を包んで 名もなき静寂へ 連れ去って 月の舟に 身をあずけ 彼方の暁を 夢見よう 何もない その場所に 無限の門が ひらいてゆく 消えることも 生まれることも 深い闇の ひとつの息 [Verse 2] 遠い山から 鐘がひとつ 霞む星の 向こうへ溶ける 昨日という名の石を 静かな川へ 沈めれば 水底から 呼ぶ声 忘れられた 古い名 答えを探す旅さえ いつか 神話へ還る [Pre-Chorus] 水面に映る 月を壊さず 触れもしないで ただ その奥を覗く そこには 私ではない私 眠れる影の もうひとつの顔 [Chorus] 宵闇よ 私を包んで 迷いさえ 深淵へ還して 空の彼方 雲がほどけ 淡い神火が 生まれる 何者でもない この私 それでも夜は 名を呼ぶ 失うことも 得ることも 巡る輪の中の ひとつの波 [Bridge] [無音に近い間 → 声が一つずつ重なる] 息を吸う 息を吐く 風が来る 風が去る 月が満ちる 月が欠ける 私はただ 境界に立つ [Layered Ethereal Vocals] 空は空 水は水 月は月 影は影 名はなく 形もなく ただ 光のない光 [Final Chorus] 暁よ 静かに来て 眠れる世界の 封を解いて 昨日までの すべてを抱き 新しい空へ 還して 何も持たず 何も恐れず 光と影を 分けぬまま 終わりもなく 始まりもなく ただ 永遠の今に溶ける [Outro] [多重コーラス・遠ざかる] 宵闇は 暁となり 暁は また宵闇へ 月は沈み 星は眠り 名もなき風が 門を閉じる すべては巡り すべては還る そして私は―― 夜の底で 光を抱き ただ ここにいる