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金箱がでない!

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V5.5

開いた次元のふちを踏んで 息をそっと整えて 覚えたはずの動きだけが 静かに胸をなぞっていく 消えゆく影の余熱だけを 足元で踏みしめながら また始まる気配だけが 同じ景色を連れてきた 仕掛けの音に合わせて 手は迷わず進んでいく 慣れたはずの鼓動だけが なぜか少し揺れていた 報酬の画面を閉じたあとに 残るのは息の温度だけで 出口の光だけが ひとりぼっちみたいに揺れていた もう金箱ひとつくらい 落ちてもいいはずなのに 今日も胸のどこにも あの金の瞬きは降りてこなくて 期待しないと言いながら 心の奥がふっと止まって 来週もここに立つ理由を まだ言葉にできないまま 「バフ盛れば出るよ」って 誰かの声が遠く響いて 「体感じゃ七割ある」なんて 風みたいに通り過ぎていく 拾わないつもりだった言葉が 気づけば胸に残っていて また同じ周回を 静かに選んでしまった 外れ続けた日々さえ 金箱の瞬きへと繋がる気がして 出口の光じゃもう 抑えきれない願いが滲んでいく 報われない時間たちが 静かな叫びへ形を変えて 明日も同じ周回を 誰より速く踏み込んでいく