死にたいと思った事は何回かある。 そのたびに、 寝室に入るたびに、 昔の自分みたいな そんな存在が(人生はどうだい?) そんな言葉をささやくんだ。 僕はそう、ボチボチだね。 そんな風に笑ってしまう。 僕は、そう、 いつも形のないものばかり 考えてしまった。だからだろうか。 目の前のあなたさえ、 いや、目の奥の自分でさえ、 分かれないと思ってしまったんだ。 誓いのその宝石さえも、 この気持ちの 鋭利なところで、 砕けてしまうような気がした 思いの丈が足りないことなんて とっくのとうに気づいていた。 それでも躍起になって、 無理をして、 僕は、そう、 いつも形のないものばかり 考えてしまった。だからだろうか。 目の前のあなたさえ、 いや、目の奥の自分でさえ、 掬えないと思ってしまったんだ。 紛い物でも、心の臓をあげる。 まもなく生まれる「今」を深く、 その連続の川に沈む そのあぶくほどだけでいい、 生きているうちに伝えたい そんな歌がこの歌だった。 僕は、そう、 いつも形のないものばかり 考えてしまった。だからだろうか。 目の前のあなたほど、 ああ、目の奥の自分でさえ、 離せないと思ってしまったんだ。 しまっていたんだな。