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火を囲む

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V5.5

[Intro] 海から風が上がるころ 誰かが火を起こしてる 「ついた?」 「まだ」 「煙すごくない?」 「風向き!」 全員 椅子ごと移動 「そっち?」 「たぶん!」 たぶんかよ! [Verse 1] 紙皿を運ぶ人 薪を持ってくる人 何もしないで 火を見てる人 「手伝う?」 「何を?」 「……分からん」 じゃあ座っとく? 「座っとく」 知らない顔が笑ってる 子どもが横を走ってく 「走ったら危ないよー!」 言った本人 椅子につまずく 「お前かよ!」 「見てた?」 「全員見てた!」 [Pre-Chorus] 仕事の話 してたはず いつの間にか 焼き芋の話 「これ焼ける?」 「焼けるやろ」 「何分?」 「知らん」 知らんのかい! [Chorus] 火を囲む 風を囲む 今日という日を囲む 何を話してたんだっけ? 「忘れた!」 まあいいか! 火を囲む 声を囲む 名前のない時間を 答えなんて 出なくても とりあえず 座っとく? [Verse 2] 春は上着を椅子に掛け 夏は飲み物ぬるくなる 秋はもらった実を分けて 冬は火の前 場所取り合戦 「近い近い!」 「寒いんだよ!」 「俺にも火を!」 「煙そっち行った!」 「うわっ!」 また全員 椅子ごと移動 去年ここにいた子ども 少し背が伸びて走ってる 「久しぶり」 「久しぶり」 「覚えてる?」 「……たぶん」 「たぶん!?」 [Pre-Chorus] 誰かが話す 誰かが聞いてる 途中で笑って また黙る 薪が ぱちっ! 「熱っ!」 一人だけ 三メートル逃げる 「逃げすぎやろ!」 「念のため!」 [Chorus] 火を囲む 人を囲む 季節を囲むように 頑張れなんて 言わなくても 「芋、まだ?」 「まだ!」 火を囲む 風を囲む 灯りが揺れる中で 話したければ 話せばいい 眠たくなったら 「帰る?」 「まだいる」 [Bridge] 波の音 ぱち ぱち 遠くの笑い声 風 「いい夜だね」 「うん」 …… 「俺の椅子だけ 煙しか来ないんだけど」 「移動したら?」 「もう三回目」 「風に嫌われてる?」 「たぶん」 また たぶんかよ! [Final Chorus] 火を囲む 風を囲む 今日という日を囲む 来たとき何を 考えてたっけ? 「知らん!」 俺も忘れた! 火を囲む 声を囲む 名前のない時間を 最後の薪が 崩れたら そろそろ 帰りますか [Outro] 紙皿重ねて ゴミを集めて 椅子を戻す 「一個多くない?」 「え?」 数える 一 二 三 四 五 …… 「誰の?」 「知らん」 「最初からあった?」 「たぶん」 …… また たぶんかよ! 波の音 風 「じゃあまた」 「うん、また」 三歩歩いて 「あっ!」 「何?」 「焼き芋!」 全員 振り返る …… 「真っ黒。」 「食える?」 「たぶん」 「もうええわ!」 よし 帰ろう