
🎸歌詞はサイドストーリーの後に記載しています🎹 🎸 Lyrics are written after the side story. 🥁 🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁 🎬✨特別サイドストーリー 第三幕 『被告KⅢ ― 冷める前に ―』 🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁 登場人物: 🥁L(Lammtarraさん)/検事 🎸K(KARASU:Reさん)/被告 🦆カモノハシ(R2-E2さん)/裁判長 🎻しでん(しでんさん)/証人 🥁KYOUYA(夜更カシ症候群)/弁護人 🎬【導入ナレーション】 “その火は罪じゃない” “情状酌量を求む” 二度にわたる特別法廷を経て、被告Kは、もはやこの場の常連となりつつあった。 一度目は、人の心に火を灯した責任を問われ。 二度目は、ノートPCを抱えて走った件で追及され。 そして三度目―― 今回、法廷に持ち込まれたのは、 これまでで最も香ばしく、 最も空腹を刺激し、 そして何より、説明より先に画が勝っている証拠だった。 大量のケバブ。 抱え持ち。 全力疾走。 しかも供述つき。 ――冷める前に直行します! その一言で、状況は半分説明されたようでいて、 実は何も説明されていなかった。 ただひとつ確かなのは、 見た目の情報量が強すぎるということだけだった。 こうして特別法廷・第三幕は、 いつもより少しだけスパイシーな香りをまといながら、 再び開廷することになった。 🎬【Scene 1:開廷前から少しおかしい】 まだ木槌も鳴っていないというのに、 法廷の空気は、すでに妙にざわついていた。 【K】 「……嫌な予感しかしないんだけど」 【しでん】 「今回はもう、写真が強すぎますからね……」 【L】 「ええ。検察側としても、 ここまで視覚的に雄弁な案件は久しぶりです」 【K】 「見た目が強いってことだろ……?」 【KYOUYA】 「先に言っておくけど、 今回はまだ何も始まってないからね。 始まる前から負けた顔しないで」 【K】 「いや、でも空気がもう不利なんだよ」 木槌の音が響く。 【カモノハシ】 「これより、特別法廷第三幕を開廷します」 【K】 「……また俺、被告なの?」 【L】 「はい。今回は非常に分かりやすい案件です」 【K】 「その言い方、いやな予感しかないな」 🎬【Scene 2:冒頭陳述】 Lが静かに立ち上がる。 その目には、すでに勝負の流れを半分読み切っている者の落ち着きがあった。 【L】 「検察側は、被告Kを “ケバブ買い占め未遂” “高温物品の過剰保持搬送” “説明の前に速度が勝ってしまった高速移動” 以上の容疑で告発します」 【K】 「最後のひとつ、だいぶ言い方ひどくない?」 【L】 「ひどいのではありません。 見たままを整然と述べています」 【K】 「言い方がきっちりしてるのが逆に怖いな……」 Lは一枚の画像を掲げた。 【L】 「そして、検察側は率直に申し上げます」 一拍。 【L】 「……本件は、あまりにも“絵になりすぎている”のです」 法廷の空気が揺れる。 【K】 「急に言い方つよいな」 【KYOUYA】 「その表現はちょっと好きですけど、 今それを検察側が言うんですね?」 【K】 「好きっていうなよ!」 【L】 「はい。だからこそ有効です」 🎬【Scene 3:被告、先にしゃべる】 【カモノハシ】 「被告、何かありますか」 【K】 「あります」 【KYOUYA】 「早いな」 【K】 「いや、これは先に言わせてほしい。 ……独り占めするつもりはなかった」 法廷が少し静かになる。 【K】 「猫軍団のみんなに、 温かいうちに届けたかっただけなんだ」 【L】 「その言葉自体は美しいですね」 【K】 「“自体は”って付けるな」 【L】 「ですが、その美しい動機に対して、 行動の躍動感が強すぎるのです。 この曲のカバー動画の冒頭部分が何よりの証拠です」 【K】 「そこばっかり責めるなよ」 【KYOUYA】 「でも、先に言ったのはよかったよ。 少なくとも“独占じゃない”ははっきりした」 【L】 「現時点で共有目的そのものは否定しません。 ただ、その善意を信じるには、 あまりにも状況の見た目が強すぎます」 【K】 「結局そこに戻るのか……」 🎬【Scene 4:しでんの証言】 【L】 「証人しでんさん。 率直に伺います。 被告は怪しかったですか」 【しでん】 「はい」 【KYOUYA】 「早い」 【しでん】 「でも、悪いことをしてる怪しさじゃなくて…… “事情はありそうだけど、とにかく速い”って感じでした」 【K】 「その言い方、助かるようで助からないな」 【L】 「第一印象としては?」 【しでん】 「見た瞬間、 “止めたほうがいいのかな”より先に “速っ!”が来ました」 法廷に笑いが漏れる。 【K】 「そんなに?」 【しでん】 「そんなにです」 【KYOUYA】 「独占しそうな顔ではありましたか?」 【しでん】 「いいえ。 どっちかというと、 “早く届けなきゃ間に合わない”って顔でした」 【L】 「つまり悪意は感じない」 【しでん】 「はい。 でも、善意にしては勢いがすごかったです」 【K】 「やっぱり、そこを突かれるのか……」 🎬【Scene 5:検察側の詰め】 Lが再び前へ出る。 【L】 「被告。 本件ケバブは、自分ひとりのためのものでしたか」 【K】 「違う」 【L】 「なぜですか」 【K】 「せっかくなら、温かいうちに食べてほしかったからだ」 【L】 「その気持ちに偽りは?」 【K】 「ない」 【L】 「では、なぜ説明を先にしなかったのですか」 【K】 「……時間が惜しかった」 【L】 「なぜ」 【K】 「冷めるからだ」 【L】 「やはりそこに戻るんですね」 【K】 「ケバブはタイミングが大事なんだよ」 Lは淡々と、けれど少しだけ楽しそうに言った。 【L】 「つまり被告は、 説明責任より温度管理を取った、と」 【K】 「そう言われると、だいぶ不利に聞こえるな」 【L】 「検察側は、被告の動機が悪意そのものであるとは主張しません。 問題はそこではないのです」 【KYOUYA】 「では、何が問題だと?」 【L】 「言い分は立派です。 ですが、その立派さに対して光景の勢いが強すぎる。 そこが本件の厄介なところです」 🎬【Scene 6:KYOUYAの最終弁論】 KYOUYAが静かに前へ出る。 前回までのように、最初から一直線に反論するのではなく、 今回は一度、空気を受け止めてから言葉を選んだ。 【KYOUYA】 「検察側の言うことはわかります。 今回の件は、たしかに見た目が強い。 画像、映像だけ見れば、かなり危うい。 説明が後ろに置いていかれているのも事実です」 【K】 「そこまで認めるのか」 【KYOUYA】 「でも、それでも」 一拍。 【KYOUYA】 「裁くべきなのは、 光景の派手さじゃないはずです」 Lが黙って見ている。 【KYOUYA】 「被告は、奪うために走ったわけじゃない。 囲い込むためでもない。 独り占めするためでもない。 ただ、温かさを独り占めするんじゃなくて、 誰かに渡したかった」 【L】 「その善意を、どう立証しますか」 【KYOUYA】 「簡単です。 独り占めなら、もっと隠します。 でも被告は、堂々と走っている」 【K】 「それ、褒めてるのか?」 【KYOUYA】 「少なくとも、こそこそした独占犯の動きじゃないよ」 【しでん】 「たしかに、こそこそしてる感じはなかったです」 【L】 「むしろ目立ちすぎていましたね」 【KYOUYA】 「だから弁護側は主張します。 本件は買い占めではない。 これは―― 猫軍団の皆さんに、温かいうちに届けるための緊急搬送です」 【K】 「……やっぱりいいな、その言い方」 🎬【Scene 7:判決】 【カモノハシ】 「判決を言い渡します」 法廷が静まる。 【カモノハシ】 「被告K。 本件行為について、 私利私欲による独占目的は認められません。 また、動機には共同体への配慮が含まれていたと判断します。 よって――無罪」 【K】 「……っ!」 【KYOUYA】 「勝った……!」 【カモノハシ】 「ただし」 【K】 「やっぱり来るか」 【カモノハシ】 「本件ケバブは、 冷める前に速やかかつ公平に配布する義務を負うものとします」 【しでん】 「いい判決です」 【L】 「……今回は認めましょう」 【K】 「“今回は”って言ったな」 【L】 「ええ。 ですが次もこの理屈が通るとは思わないでください」 【KYOUYA】 「通さないで済むのがいちばんなんだけどね……」 🎬【エピローグ:閉廷後】 閉廷後。 どこかほっとした空気のなかで、KYOUYAの端末が鳴った。 ぴこん。 【KYOUYA】 「……ん?」 画面を見たその瞬間、 KYOUYAの表情が止まる。 そこに表示されていたのは、 やけに丁寧な宛名だった。 『RAVENS法律事務所 弁護士KYOUYA様』 【KYOUYA】 「……え?」 その下には、さらに見覚えのありすぎる一文。 『ケバブ代 ご請求明細』 数秒の沈黙。 そして―― 【KYOUYA】 「……で? これ買ったの!?!?」 【K】 「……あ」 【KYOUYA】 「“あ”じゃないよ! 今回ちゃんと勝ったのに、 なんで現実だけ負け筋残してるの!?」 【K】 「いや、その…… 温かいうちに届けるのが先だったというか……」 【KYOUYA】 「前回、“次回走り出す前に三秒考える刑”って言われたでしょ!! 三秒どころか、今回は会計まで置いていってるじゃない!!」 【L】 「前回の量刑は“走る前に三秒考える”ことでした。 どうやら今回は、“支払う前にも三秒考える”必要がありそうですね」 【しでん】 「三秒……やっぱり難しかったんですね……」 【K】 「いや、今回は三秒が致命的だったんだよ」 【KYOUYA】 「そこを言い訳にしないでぇ!!」 【カモノハシ】 「……第四幕、ありますね」 誰かが吹き出し、 次の瞬間にはみんな笑っていた。 🎬【ラストナレーション】 善意は、ときどき急ぎすぎる。 思いやりは、ときどき説明を置き去りにする。 そして本当に厄介なのは、 その言い分がまっすぐであればあるほど、 見た目との落差が大きくなることだ。 けれど。 その手の中にあったものが、 独り占めしたい温かさではなく、 誰かと分け合いたい温かさだったのなら。 裁かれるべきは、その速さそのものじゃない。 その温かさを、最後に誰へ向けるのかだ。 こうして第三幕の法廷は、 シリーズ初の条件つき無罪という なんとも絶妙な判決で幕を閉じた。 けれど、 請求書はいつも物語の外からやってくる。 ――三秒を忘れたとしても。 ――冷める前に。 ――物語は、まだ続く...のかな🤣?? ※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・出来事とは関係ありません。 🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁 "The English lyrics are listed below after the Japanese lyrics." 慌ただしい影が伸びて 言葉よりも先に揺れる うまく言えないこの気持ち だけど手放したくない 怪しく見えるその理由も わかってるけど止まれなくて 誰かのためのぬくもりが この胸を急かしてる Not mine to keep そのぬくもりを閉じ込めないで 慌ただしくて不器用でも 向いてる先はひとつなんだ 見た目だけでは決めないで この手の中を裁かないで ひとりのための熱じゃない まだ温かいうちに すれ違いが先に立って 本当だけが置いてゆかれる それでもそっと残ってる やさしい理由があるんだ 説明よりも大事なもの そんな自分が怖いけれど 誰かの手まで届くなら 間違いでもかまわない Not mine to keep そのぬくもりを閉じ込めないで ぎこちなくてもまっすぐなら 向いてる先はひとつなんだ 見た目だけではわからない このまなざしを裁かないで ひとりのための光じゃない まだ温かいうちに 綺麗じゃなくていい 笑われたっていい それでも誰かへ 渡したい熱がある この手の中で 冷めてしまう前に 確かなものだけ ちゃんと届けたい Not mine to keep そのぬくもりを閉じ込めないで 慌ただしくて不器用でも 向いてる先はひとつなんだ 見た目だけでは決めないで この手の中を裁かないで ひとりのための熱じゃない まだ温かいうちに まだ温かい このまま 届けたい *************** Restless shadows stretch ahead Swaying faster than my words This feeling never comes out right Still I cannot let it go I know why it looks so strange Even so I cannot stop Warmth that was meant for someone else Keeps on pressing at my heart Not mine to keep Don't lock all this warmth away Clumsy and rushed as I may be Still my heart is facing one way Don't judge only by what you see Don't put these hands upon the stand This is not a heat for one alone While it's still warm, before it fades Crossed signals take the lead And the truth gets left behind Even then a quiet reason Still remains so soft and kind Something matters more than words That is what still frightens me If it reaches someone else's hands I don't mind being wrong this time Not mine to keep Don't lock all this warmth away Even awkward, if it's straight and true Still my heart is facing one way You can't know it by the surface Don't put this gaze upon the stand This was never meant for one alone While it's still warm, before it fades It doesn't have to look perfect Let them laugh if they want Still there's a heat inside me That I need to pass along Before it cools down Here inside these hands Only what is real I want to carry true Not mine to keep Don't lock all this warmth away Clumsy and rushed as I may be Still my heart is facing one way Don't judge only by what you see Don't put these hands upon the stand This is not a heat for one alone While it's still warm, before it fades Still so warm Just like this I want to bring it there

