[Intro] 冷えた石床に額をあて 鳴りやんだ鐘の錆を聴く 蝋のしずくが指を灼いて 胸の火だけがまだ消えない [Verse 1] 誰にも見せない傷の深さを 祈りのかたちに折ってきた 赦されるため伏したんじゃない 折れないために膝をついた 高窓の硝子を裂くように 青い朝だけ差し込んだ 涙になれないこの塩だけ 喉の奥でまだ光った [Pre-Chorus] 名もない痛みよ 高く立て 沈黙を裂いて 昇ってゆけ 縫い止められたこの息ごと 天井めがけて 突き抜けろ [Chorus] 叫べ わたしの奥のもの 膝で覚えた夜を燃やせ 灰では終わらぬ願いの骨で 閉ざされた扉を叩き割れ 裂けろ この胸のいちばん深く 血の味のままで明日を呼べ 倒れるために来たんじゃない 壊れたままで立ってみせろ [Verse 2] 祝福みたいなやさしい嘘を 喉に通せる日などない 救いの名前を失くしても 脈だけはまだ正確だった 誰かのための綺麗な声じゃ 世界は一度も動かない 爪のあいだに残った煤で わたしは自分に印を引く [Pre-Chorus] 閉ざされた門よ そこにあれ 無力さえ冠に変えてゆく 砕けた夢の破片ひとつを 額にかざして進んでゆけ [Chorus] 叫べ わたしの奥のもの 祭壇の石を震わせろ 抱えきれない喪失の重みで この身の底から鐘になれ 裂けろ この胸のいちばん深く それでもなお愛を捨てるな 沈むためではなく波になるため ここまで痛みを育ててきた [Bridge] もしこの声が罰ならば 黙ることこそ裏切りだ 失ったものを抱きしめたまま わたしは扉になってゆく 誰もわたしを救わなくていい 裂けたところから風が入る 胸に刺さった朝を抜かずに 今夜ここで生まれ直せ [Break] 砕けろ なお鳴れ ひびのままで鳴れ 消えるな その白い息で 夜明けの縁を押し返せ [Final Chorus] 叫べ わたしの奥のもの もう祈りだけじゃ届かない ステンドグラスのひびを抜けて むきだしの朝へ突き刺され 咲けよ 傷口のままでいい 血を流しても気高くあれ 最後の涙が石を打つまで わたしはわたしをやめはしない [Outro] この声は助けを呼ぶためじゃない ここで生きると決めた音だ