
Lyric : TSUNEKA 飛行機雲が滲んで 夕立のあとみたいな空 トケイソウと目が合った 紫の針が私を指す 団地を横切ったら 焼肉の匂いがして 賑やかな子供の声が フェンス越しに跳ねている 手のひらに爪が刺さる 開いた痕が三日月になった Equalじゃないillegal illicit な elicit 呼ばないで 呼び起こさないで こんな自分に 負けたくないのに つるが絡み合ってほどけない ほどくほど深く食い込んで いつかは私も咲いていた そんな嘘だけ青く残る 落ちた実を噛み潰したら 未熟な苦さが舌に咲く 夏の夜空に金魚を放った 赤い尾だけが遠ざかる 誰かの家の灯りだけ やけに丸く滲んでいた 笑い声の輪郭が 私の影を薄く削る トケイソウの花びらは 閉じることを知らないままで 見てはいけない夢ばかり 目の奥で熟れていく 爪の跡を数えている まだここにいる証拠みたい Ethicalじゃないemotional limit のない illicit 欲しくない 欲しかった 同じ口が言うから また絡まる つるが絡み合ってほどけない 誰の庭にも戻れない いつかは私も咲いていた そんな不実だけ熟れて重い 青いまま落ちた実の中 甘くなれない夜がある 夏の夜空に金魚を放った 水のない場所で泳がせた 花を齧った覚えはないのに 景色の端が甘く煮崩れていく フェンスの向こうの笑い声まで 私のものに聞こえはじめて つるが絡み合ってほどけない ほどけないままで息をする 咲けなかった私の花が まだ目の前で揺れている 青いまま落ちた実を抱いて 苦い夜ごと飲み込んだ 夏の夜空に金魚を放った 願いみたいに赤く滲んだ トケイソウだけが見ていた 時計の針は、同じところを指していた

