
「紫月に去りて…」 白く輝く肌が波に浮かび 涙を重ねて蝶へと変えてゆく ためらいを重ね続け 昏い星空を見上げて 全ての終わりを告げた紫の月夜 その夜 私は憎しみを抱き始めていた 何処に居るの と問いかける 空に塗れた同じ視界は歪み 紫月と浮かぶ笑顔をいつも見ていた 雲はあの日のように交わり 太陽と共に歩いていた日々が零れる でも今は 寂しさの音に包まれ 何も創れない 創れない 心は弱くなり 昔語った遠い未来も 儚く消えて終わりを迎える ありがとう アナタに出会えたことに ありがとう 静かに終われることに さようなら アナタが愛した世界 抱き合う仕草は残酷で 心は破れ灰と化す 翅は諸々と燃え落ち 視線は互いを切りつけた あの欠けた月を見上げ 二色だけの空に気付いた日 紫に滲む夜を憎み続けた 遠く霞む夢を語り合っていた 同じ想い 同じ願いの笑顔 その優しさだけを大切にして 全てを失っても良いと泣いた 今は どこまでも暗闇に包まれ 全てが 全ての感覚が離れていく その痛みを感じる心は朽ちる ずっと信じ続けた二人の七彩は そっと消えて終わる 届かない光であるならば いっそ出会わなければ 幸せだったのかもしれない 温かく抱きしめてくれた記憶は 今もなお魂に焼き付いて離れない もし悲しみのカタチでなければ 寄り添うこともできたはずなのに 笑いかけ 笑い合った思い出 ただ残酷に心に残る 「それでも…」 ありがとう アナタに出会えたことに ありがとう 静かに終われることに さようなら アナタが愛した世界 「もし私に次があるのなら…」 「どうかお願い…」 「アナタの周りを飛ぶ蝶になれたなら…」

